泥はすぐに洗い流せる、でもあの素晴らしい日の思い出は残ったままだ

2020年6月1日(月)
息子くんへ



ここ数日、暑い(といっても20℃前後)が続く、ルレオ 。

すっかり夏がおとずれたようだ。

今日はパッパたちがお仕事の間、幼稚園ではなく、ファルモルのお家へ行く日。

お気に入りのレインボードナルドのシャツをきて、半ズボンを履いて出て行った。

そして、夕方。

きみは、ファルモルといとこちゃんのうちに行っているということだったので、そこに迎えに行った。

すると、きみはいとこちゃんと砂まるけになって遊んでる。

お顔も手も真っ黒。

なかなか帰りたがらないきみを、ようやく説得して、車に乗り込む。

きみは、いっぱい陽にあたったせいか、車の中で寝落ちしていた。

うちについて、駐車場についたとき、真っ黒な体で眠りにつくきみをみた。

元気に育ってくれてる証拠だなーって

嬉しくなった。

きみを抱えて駐車場から歩いていくと、

同じマンションに住む男の子たちが寄ってきた。

最近よくいっしょに遊んでくれる子たちだ。

年齢を聞くと6歳と5歳。

きみが4歳だからちょうど一個ずつ違う。

眠たそうにみつぱっぱの方に顔を埋めていたきみだけれど、

男の子たちの声かけに、ガバッとおきあがり、

地面におりて、いっきに走り始めた。

さっきまで寝てたのに。

きみは幼稚園でもいつも自分たちより大きいことたちと遊びたがると、

先生方にきいた。

今日もそうだった。

ここの男の子たちは、なかなか優しく、一緒に遊んでくれていた。

なんだかおっかけっこみたいにして遊んでる。

お互いに取っ組み合ったりもしてる。

ブランコにも一緒にのった。

きみは転んでめちゃくちゃ泣いた。

お兄ちゃんたちはちょっとラフなときもあったけど、

きみはきみで、なかなか立ち向かっていくようだった。

もう一人、きみと同い年で仲良しの女の子がきた。

その男の子ふたりはなぜか、その女の子にはちょっと意地悪をしてるようで、

女の子のボールを取ったりしていたけど、

どうやらきみはその子のボールを取り返したいようだった。

でもそのお兄ちゃんたちはやっぱり力が強くて、

取り返すことはできなかった。

その女の子のママが途中で間にはいって、ボールを取り返していた。

ちょうどそのとき、リカパッパがバルコニーから顔を出し、

ご飯ができたよと呼んでくれた。

またまた、「まだ遊びたい」とごねるきみを説得して、家へ帰る。

リカパッパが作ってくれたパスタを食べて、それはほんとにおいしかった。

ご飯のあと、みつぱっぱときみは一緒にシャワーを浴びた。

うちはバスタブがないからね。

あんまり一緒に入ることができないんだけど、

今日は一緒に体を洗った。

スポンジに石鹸で泡を立てて、まずはみつぱっぱが洗った。

今日は、きみに背中をゴシゴシしてもらった。

初めてだ。

背中ゴシゴシ記念日だなこりゃ。

きみは初めての経験で、すごい嬉しそうだった。

次に君の体を洗った時、

「背中ゴシゴシして欲しい?」

って聞いたら、満面の笑みで「うん」とこたえるきみ。

背中ゴシゴシしてあげたら、

「きもちいい〜」

だって。

日本みたいなお風呂があったらいいのに、ってみつぱっぱはいつも思う。

そうそう、今日、そんなきみの真っ黒に汚れたまま車で寝てる姿を写真に収め、

インスタにアップしたら、こんなコメントがついていた。

Dirt is soon washed away but the memory of a great day out remains. ????
(泥(汚れ)はすぐに洗い流せる、でもあの素晴らしい日の思い出は残ったままだ)



まだ、お会いしたことない方だけれど、どうやらイギリスに住んでいる方らしい。

もうお子さんは成人されたという、男性の方。

きみは、今日のできごとをどれぐらい覚えているだろう。

もしかしたら、これを読む頃には忘れているかも。

でも、覚えているかも。

どっちでもいいや。

どっちにしても、これを読んでいる今のきみの一部にはなっているだろう。

パッパたちは、そのそばで、その様子をみられるということが、

なにより幸せだなって思うんだ。

Jag älskar dig,

みつぱっぱ