いじめを許さない、紫のスピリッツで。

いじめを許さない、紫のスピリッツで。

2017年10月19日(木)

息子くんへ。

 

今日はみつぱぱの語学学校が朝早いこともあって、きみを7時半過ぎには幼稚園へ送りに行った。いつもより早い起床でルーティンが違うせいか、きみは出発までずっとぐずっていた。

 

幼稚園へ送ると、やっぱりお別れのときは泣いていたけど、園をでるときこっそり部屋の中を覗いてみたら、きみは先生に抱っこされて、もう泣き止んでいるようだった。そうか、諦めはいいようだ。

 

そして語学学校の休憩時間、なんとなくスマホをみていたら、今日10月の第三木曜日はスピリット・デイというものらしい。

 

 

 

なんだかみんな、紫の洋服を着てSNSに写真をのせたり、プロフィール写真を紫に加工したりしている。

 

調べてみると、このスピリット・デイは、世界中の若いLGBTQが、その性的指向や性自認を理由にいじめられたりからかわれることに反対の意思を表明する運動で、紫のものを身につけることで、それらのいじめに反対し、若いLGBTQの人たちをサポートしようとするもの。

 

2010年の秋に、いじめを原因とした自殺が学生の間で頻発したことを受けて、始まったもので、紫はレインボーフラッグの中で、スピリット(精神)を象徴する色とされていて、そこがこの名前の由来になったんだって。

 

その自殺をした学生のうち、ひとつのケースをウィキペディアで読んだ。

 

アメリカの大学一年生のゲイ男性が、同じ寮のルームメイトにウェブカメラで部屋の中を盗撮され、他の男性とキスをしているところの動画をツイッターに流された。その彼は、その三日後にハドソン川に飛び込んで自殺をした。飛び込む前にfacebookで『今から飛び降りる、ごめん』って書き残したらしい。

 

 

これを読んで、2年前に日本でも起きた一橋大生のアウティングによる自殺のケースを思い出したりもした。

 

LGBTQに限らず、こどもというものは(おとなも)、他人の些細な違いを見つけて、いじめのネタにする。それはみつぱぱも経験してきた。

 

今はリカパパと結婚して、きみも生まれて、自分がゲイで悩んでいたことなんて、もうすっかり忘れてしまっていたけれど、こういう話を聞くとやっぱり蘇ってくるものがある。

 

もしかしたらみつぱぱはラッキーだったのかもしれない。特別それでいじめられたことはなかった気がする。

 

ただ、からかわれないように、がに股で男らしく歩かなきゃとか、ゲイであることを隠そうとしたり、女の子と付き合えばゲイが治るのかも、なんて窮屈な心の中で生きていたことは覚えている。

 

このスピリット・デイを提唱したのは、カナダの当時ティーンエイジャーだった女の子だったそうだが、彼女はこういうことを言った。

 

“Ultimately, I want Spirit Day to make just one person feel a little bit better about his or herself, to feel safe enough in their own skin to be proud of who they are.”
最終的には、たったひとりでもいいから、自分自身のことについて少しでも心が軽くなったり、ありのままの姿でいても自分に誇りをもって、十分に安心できるんだと思えるように、わたしはこのスピリット・デイが役にたてたらと思っている。

 

 

みつぱぱはこのスピリット・デイができる前に、大人になったわけだけれども、こういう言葉を子供の時聞いていたら、どんなに楽だったろうとは思う。

 

そんなスピリット・デイ。紫がそのシンボルカラーなわけだけれど、きみはちょうど今日紫を身につけて幼稚園にでかけた。

 

みつぱぱ知らずにたまたま紫を選んだんだけどね。でも、よかった。

 

 

きみも大きくなって、がっこなんかで『いじめ』のシーンに出くわすかもしれない。

 

そのとき、きみはどの立場にいても、この紫のスピリットを思い出してくれたらと思う。

 

本当だったらこういう運動が必要のない世界になればいいのにね。でも、臭いものには蓋をせず、続けていくしかないのかなぁ、なんて思ったりしてる。

 

なにがあってもパパたちはきみの味方だから。

 

 

i love you,

みつぱぱ