2016年9月11日(日)
息子くんへ。
今日、君は君の生涯ではじめて、にんにくを食べたんだよ。みつパパは、離乳食ににんにくを使うだなんて、ありえないと思っていたのだけど、どうやらここスウェーデンでは大丈夫らしい。
というのも、今日は、リカパパが離乳食を作ってくれるっていうからお願いしたんだけど、この前の検診の時に病院でもらった、離乳食のガイドブックには、少量なら、にんにくも大丈夫だと書いてあったらしい。そのガイドブックにはもちろんメニュー例も載っていて、その中からリカパパが作ってくれた。
ジャガイモ、カブ、にんじん、レンズ豆、そして少量のにんにくとタイム。それをお水で煮て、タイムだけ取り出して、ブレンダーでウィーーーーンってやって、オリーブオイルもちょっと入れて、ポタージュみたいなスープのできあがり。たくさんつくって、君のぶんの少量を器にうつしたら、残りは塩胡椒で味つけて、パパたちが食べた。
日本の育児書や、ネットを見ると、にんにくは刺激が強くて、赤ちゃんはお腹を壊しちゃうからダメ、って書いてあったから少し心配した。だけど、ここスウェーデンの病院が配ってるレシピなら、ということで、それに従ってみることにした。
食べさせてみると、いつもと同じように初めのひとくちこそ、眉間にしわよせて『なんじゃこりゃ』っていう顔をしたけど、そのあとは自分から口をスプーンに持っていくぐらい、(ほんとうに突っ込むように!)たくさん食べていたよ。それを見て、リカパパも笑ってた。
一応、そのあともずーっと様子を見ていたけど、グズる様子もないし、お腹を下す様子もないし、ミルクもいつも通り飲むし、とりあえずこのレンズ豆のスープ(にんにく少量入り)は大丈夫だったみたいだ。また、ひとつあたらしい味を覚えたね。
離乳食が始まって、どんな食材は食べていいとか、食べていけないとか、パパたちはいつも考えたり話しあったりしてる。おもしろいのは、それが日本とスウェーデンでは、このにんにくの例のように、食べれる食べれないが違ったりすること。でもそうかと思えば君のファルモル(おばあちゃん)は玉ねぎがダメだっていうけど、玉ねぎは日本の育児書でもスウェーデンのそのガイドブックでもOKってなってる。だからたまにどれを信じていいのかわからなくなるときもあるよ。
でも、基本的にリカパパと話し合って決めたのは、あまり神経質にならずに、いろんなものを食べてもらおうかなと思ってる。ある育児書では、赤ちゃんは自分が食べられないものは自然に口から出す能力があるとも言われてるしね。かといって、生の刺身やお肉とか、そうとう変なもの(スウェーデンの臭い魚の缶詰)とか、コーヒーとかお酒とか、大量のにんにくとか、毒の入ってるものはあげてないよ。だから安心して。こんなやり方、日本だと怒られちゃうのかな。でも君には好き嫌いなく、いろんなものが食べれるようになってほしいと、パパたちは考えてる。
これを読んでる未来の君は、もうあのスウェーデンの臭い魚の缶詰を食べたのかなぁ。
とにかく、今日君はにんにくをお腹を壊さずに食べたってことだけは、確実なことで、ここに記しておくよ。
I love you,
みつぱぱ