日本初のレズビアンマザー絵本を誕生させたい!  絵本『In Our Mothers’ House (ママたちの家で・仮)』

日本初のレズビアンマザー絵本を誕生させたい! 絵本『In Our Mothers’ House (ママたちの家で・仮)』

みなさんこんにちは。ふたりぱぱのみっつんです。今日はみなさまにご紹介したいプロジェクトがあり、そのお知らせとご協力のお願いです。

 

そのプロジェクトは“世界の面白い本、本当に必要とされている本を翻訳出版する「サウザンブックス」の翻訳出版プロジェクト。そのなかでも『PRIDE叢書(そうしょ)』と呼ばれる、レズビアンのみならずゲイやトランスジェンダーを扱った書籍の刊行に注力しているシリーズで、その第二弾。

 

日本初のレズビアンマザー絵本を誕生させたい!
絵本『In Our Mothers’ House (ママたちの家で・仮)』を翻訳出版して
全国の学校や図書館に届けたい!

 

 

というもの。先日の一時帰国の際、PRIDE叢書の編集主幹である宇田川しいさんや、プロジェクトの応援団体「にじいろかぞく」代表の小野春さんにお会いした際、実際にこの絵本の英語版を手に取る機会がありました。

 

それはとてもやさしい色づかいながらもカラフルに彩られた、『ふたりまま』の家族の歴史。楽しい時ばかりではない、ときには辛い時間も乗り越えるという家族の姿は、物語が進むにつれレズビアンカップルの親という希少性は薄れ、その多くの家族に通ずる普遍性というものに気づかせてくれる、そんな絵本でした。

 

絵本というのは、子どもの読み物という印象がある方が多いかと思います。しかし童話作家アンデルセンは、その物語を子どもに読み聞かせている親の姿をイメージしながら物語を書いていたといいます。すぐれた絵本や童話というのは、子どもへの教育のためではなく、子どもだったころを忘れてしまった大人のためにでもあるのです。

 

この絵本は、「家族とはこうあるべき」という型から抜け出せない大人の硬い頭をやさしく揉みほぐしてくれる、そんな物語になっているのではないでしょうか。こんなにやさしい物語であれば、ポリコレ棒で追いかけられていると感じる人はいないでしょう。もしいたとしたら、それは本当の意味での愛や優しさに触れることができなかった人でしょう。

 

僕自身のはなしをすると、ゲイカップルとして子どもを持とうとしたときに、その姿をなかなかすぐには思い描けなかったという経験があります。むかしの僕にはまだ「家族とはこうあるべき」という考えがあり、そのイメージの中には同性カップルの親はいなかったのです。同性カップルで親になることに不安がなかったわけではありません。

 

しかし時間が経つにつれ、すでに子どもを迎えている同性カップルの親のブログや、記事を読む機会が増え、その不安は払拭されていきましたが、その情報の全ては英語のものでした。たまたま海外に住む機会があり、英語の情報にアクセスできた自分はラッキーでした。日本国内にいたら、そういった情報に触れるチャンスは多くなかったと思います。そういった経験から、この翻訳プロジェクトを聞いたときには、ぜひ応援したいという気持ちに刈られました。日本にもこういう絵本が出版されてほしい。僕個人の願いでもあります。

 

とはいえ、この絵本ではレズビアンマザーズの家庭が舞台となっていますが、これはレズビアンで親になろうとしている人やその家族だけを応援するだけのものではありません。僕のようなゲイカップルの親のためだけでもありません。じゃあ誰のためなんだ?というと、一般的でふつうと思っている(思われている)あなたとあなたの家族にこそ、必要な本となるかもしれません。「家族とはこうあるべき」という型に埋もれ、「まわりがこうしているからうちもこうしなくっちゃ」という知らぬ間に刷り込まれているプレッシャーから解き放たれるために。

 

『自分らしさを私も押し殺して頑張っているんだから、あなたもそうして頑張って』

 

という社会から、

 

『わたしが自分らしい生き方を選べるのと同じように、あなたも自分らしい選択をしてね』

 

と言える社会になるように。

 

 


 

このプロジェクトでは、自分用に一冊、図書館等に一冊寄贈できるペイフォワード(PAY IT FORWARD)コース(あなたの地元の図書館など希望の送付先に寄付ができるというコース)もあり、おすすめです。都会に集中してしまいがちなこの類の本を、全国津々浦々シェアできるチャンスになるでしょう。

 

そのほかにもいろいろと特典のついたコースも用意されているようで、あなたにあったコースを選んで、この本を手にいれてみてはいかがでしょうか。

 

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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。