日本旅行記〜36日目〜③ コペンハーゲンの空港での事件

日本旅行記〜36日目〜③ コペンハーゲンの空港での事件

2018年3月20日(火)

 

息子くんへ。

 

実はコペンハーゲンに着く直前、こんなことが起こった。

 

揺れやすいと言われる一番後ろの座席だったからか、みつぱぱ、ちょっと気持ち悪くなってきた。

 

これはまずいな、と思って、シートの前ポケットに常備されている、ゲーゲー袋を使わなきゃいけないかなと、考え始めていた。

 

飛行機で酔ったことなどいままで一度もなかったのに。。。

 

とそこまで考えて、

 

『息子くん、きみは大丈夫なのか?』

 

と、思った本当にその3秒後、微妙な音がする咳を発しながら一気にきみは、

 

 

おえーーーーーーーーーーーーーーー!!!

 

 

と、吐き出した。

 

さっきまで飲んでいたりんごジュースだろう。あまり固形物はない。

 

とっさのことながら、みつぱぱパッと手を出してなんとか受け止めた。

 

量もそんな多くない。

 

リカパパに叫んで袋やティッシュを出してもらう。

 

きみは来ていた上着を一枚汚しただけで、思いのほか大惨事にはいたらなかった。

 

ほっ。不幸中の幸い。

 

その片付けをしている間に飛行機は着陸した。

 

そんなことがあったものだから、荷物をまとめるのに手間取ったパパたち。

 

気づくと残ってる乗客はうちだけ。。。

 

そんなときでも、乗務員のかたはとてもやさしく最後まで笑顔でお見送りをしてくださった。

 

 

まだ気持ちが悪いみつぱぱに代わり、今度はリカパパがきみを抱っこ紐に乗せ、大荷物を抱え、飛行機を降りる。

 

 

 

そしてとあるエレベーターの前でその事件は起きた。

 

 

息子くん、突然の二回目の嘔吐!

 

リカパパの抱っこ紐の中に盛大にぶちまけた。

 

????????????????

 

今回はさっきの機内のときよりも、さらに大量。

 

もちろんだっこしているリカパパにも思いっきりかかった。

 

 

 

とりあえず、一呼吸おいて、きみをリカパパからおろした。

 

ふぅ〜。

 

乗り換えの時間1時間ほどしかないな。

 

ここは入国審査も手荷物検査もあるのに。。。

 

と、いろいろ考えたけれど、なんかもうここまできたらしゃーない。

 

なんとかなるだろうと開き直って、落ち着いて片付けることにした。

 

きみの服を全部脱がせ、予備の着替えを着せ、念のため借りていたベビーカーに乗せる。

 

きみはもう眠さと嘔吐したことの驚きでか、ベビーカーに座って呆然としてる。

 

その間に、リカパパは着替え、汚れた洋服や抱っこ紐をまとめ、床に落ちた吐瀉物を掃除。

 

近くのトイレで手を洗い、さっき呼びかけたエレベーターをよんだ。

 

 

 

なんか、3人ともぐったりしながらエレベーターを降りると、

 

そこは長い手荷物検査の列。

 

ああ、これはもう間に合わないかもしれない。。。

 

と思ったそのとき、

 

係員のおじさんが手招きしてパパたちを呼んでくれた。

 

その行列を飛ばして、優先して通してくれたのだ。

 

ぐったりした男ふたりが、呆然とした子どもが乗ったベビーカーを押して、歩く姿が、そうとうかわいそうに思えたのだろうか。

 

いや、ただ単に子連れファミリーは優先されるものなのだろうか。

 

さっき成田でもそうだったし。。。

 

とにかく、みつぱぱ泣きそうに嬉しかったよ。

 

 

そして、スムースに手荷物検査を済ませ、そのあとの入国審査も済ませ、

 

次のゲートに向かう間にH&Mで、リカパパは着替えのスウェットパンツを買い、

 

次の飛行機に乗る前に、着替えた。

 

1便目が予定より早く到着したのと、2便目が少し遅れてくれたおかげで、そんな余裕もあったってわけ。

 

そして、コペンハーゲンからストックホルムへ向かう飛行機に乗り込んだ。

 

これまたラッキーなことに機内は空席があり、3席つかうことができた。

 

ああ、神様は見捨てていなかったのね、

 

と思いながら、みつぱぱはさっきの気持ち悪さがなくなれと思いながら、

 

きみをだっこしたままうとうとしたのでした。

 

 

つづく

 


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