2017年1月4日(木)
息子くんへ。
ちょうど昨日、日本のみつぱぱの家族はお正月で、みんな集まっていたようだった。
日本の家族は、みつぱぱ以外、お互いに近いところに住んでいるから、1日だけパッと集まって、みんなでご飯を食べるって感じなんだ。スウェーデンの家族とはまたちょっと雰囲気違うよね。
時差が今は8時間あるんだけど、今は便利な時代。LINEのビデオチャットでお互いの顔をみながら話せる時代になった。きみのいとこにあたる子どもたちが外でわいわい遊んでいる様子も見ることができたし、日本のばあちゃんじいちゃんにも顔をみせることができた。
そして翌日の今日、LINEの家族のグループチャットのなかに、ひとつのアルバムが作成されてた。昨日のその集まりでとった写真を、みつぱぱの一番おおきい姪っ子がシェアしてくれていたのだ。
なにげなく見ていて気づかなかったんだけど、あとで、みつぱぱのお姉ちゃん – きみのおばさんにあたるひとだね – から、メッセージが来た。
“子供だけの集合写真…携帯に◯◯(息子くんの名前)が映ってるのわかった?”
ん? と思ってよく見てみると、確かに今年成人式を迎える甥っ子は、その画面をみせるように手に持っている。
その写真は、君のいとこたちと、その彼らのいとこ(きみからするとはとこたち)という、君と同じ世代の子どもたちだけで撮った、総勢12人の賑やかな集合写真だった。
その13人目として、その甥っ子が持っている携帯の画面のなかには君の姿があった。
その甥っ子が、いとこ同士だけで写真を撮ろうってなった時に、とっさに機転をきかして、君の写真を自分の携帯から探し出し、一緒にその集合写真におさめてくれたようだ。
みつぱぱはね、それを聞いて、ちょっと泣きそうになったよ。
それを教えてくれたその甥っ子の親であるみつぱぱのお姉ちゃんは、
「いい奴でしょ? 親の顔が見たいね〜笑」
なんて、冗談めかしていたど、ほんとにいい奴だとおもった。
そうしたら、ふと、その甥っ子がまだちっちゃいときのことを思い出した。ちょうど今の君と同じくらいだったんじゃないかな。
たまたま実家に帰ってきていたそのお姉ちゃんが、買い物かなんかで出かけるからと、みつぱぱとその甥っ子と家でふたり留守番することになった。20年前のことだ。
昼寝から目覚めたその甥っ子は、ママがいないことに気付き、わんわん泣くもんだから、みつぱぱが抱っこして、その時住んでたマンションの窓から外の道を眺めながら、「ママまだかな〜、あれはママかな〜」なんて言いながらあやしていた。
そのうち落ち着いてきたその甥っ子は泣き止み、静かになった。
みつぱぱはまだ中高生ぐらいだったけど、そのときなんとなく赤ちゃんのあやし方とか寝かせ方、赤ちゃんが好きなリズムみたいなものをつかんだ気がする。今も、そのときのコツとリズムで、君のねんねをやったりする。
だから、君をだっこしていると、あのときの窓からの眺めが蘇ってくるときがある。はやここの子のママが帰ってきて欲しいような、ほしくないような。
そしてその甥っ子が、成長して成人式だもんな。
日本ではほんとにまだ聞いたこともないような、家族のカタチだろう僕らを、素直に受け入れてくれている次の世代の子どもたち、君の家族が日本にもいる。
今年こそは、みんなに会いに行かなきゃね。
I love you,
みつぱぱ
