2016年12月8日(木)
息子くんへ。
今朝はまずおうたの会に行ってきた。今年最後の会だ。朝9時半から11時半まで。おうたの時間は30分ぐらいだけど、それ以外は子ども同士ふれあったり、親同士が交流したり、情報交換をしたりの時間。
そして帰り道、ちょっと走ると、あまりにも周りの景色が綺麗なことに気がついた。
今日の気温はマイナス10度。空はきれいに晴れわたり、赤い味をつけたままのナナカマドの木は道端で凍てつき、葉の落ちた白樺の木は梢までしっかりと霜がはっている。
これはこのまま帰るのは、なんだかもったいない気がした。リカパパは家で何か仕事をしてたけど、きっとそんなに急ぐ事は無いだろうと思って、君を後ろのチャイルドシートに乗せたまま、ちょっとだけドライブして帰ろうって決めた。
できるだけ森の中を走りたいなと思って街の中心部から反対側へと進路を変えた。途中、空港の横の森の中を通り過ぎた。
森の方へと目をやると、森は白い薄絹をまとっているように凍っていて、普段は深緑色の針葉樹が、モスグリーンに変わっていた。
気づくと君は後のチャイルドシートの中でスヤスヤと寝息を立てている。それまで車の中でかけていたスウェーデンの童謡のCDのボリュームを下げた。
しばらく走ると森が開けて、牧場のようなところに出た。そこは一面の銀世界で、そのひらけた空間には地平線すらすらの太陽の光がしっかりと届き、白い地面をきらきら輝かせていた。
あまりにも太陽の位置が低いので、真横から降り注ぐ太陽の光は、森の天井部分にしか光が当たらない。その光はオレンジにも見えるし、サーモンピンクにもみえるような柔らかい光。
そうかと思うと、突然、森の切れ間と道がリンクして、太陽が真正面にくるもんだから、眩しくて全く何も見えないときもあった。
空はすっきりとした青空だけど、東京の冬の空みたいな濃い青と違って、水色のような淡い青だったのが、地上の白い世界とお似合いだった。
小さな村に入ると、側道へ車を停めて正午すぎの夕陽を眺めた。あと1時間もすれば日没だ。
そろそろお腹が空いてきた頃、リカパパに今から帰るよとメッセージをして、おうちへと向かった。
北スウェーデンの冬は、昼間が本当に短くて、暗い世界だと想像していたけ。でも実際に住んでみると、こんなにも明るくて美しいものだって知らなかった。
そして、自然に近い場所に住んでみて、いかに自分の感性がいろいろと鈍っていたのかってことに気づかされた。
ドライブ中君はずっと寝ていたけど、いつかこの美しさがわかるようになるんだろうね。
とにかく、とっても心の落ち着くドライブが君とできて、とてもいい思い出になったよ。
そしておうち。
そんないい気分になったのもつかの間、帰ってきてからはまたちょっとした戦場に戻った気分に。
最近君はオムツを替えるときにとても嫌がる。とにかく横に寝かせられるのが嫌いみたいだ。だからオムツ替えのときに横にすると、思いっきり体をねじって寝返りをする。
どんなにお尻にうんちがついていようがかまわず寝返りをする。
すると、パパたちはもってるおしりふきを、慌てて君のおしりにあてがう。
体を仰向けに戻そうにも、あまりにも力が強すぎて。このままおさえたら君が壊れちゃうんじゃないかって言うくらい、力強く寝返りをする。
そしてその寝返りをした後は、立とうとする。おむつをまだつけつけずに、うんちがついたままなのにだ。
そんなに立つのが好きならば、今度ちょっと、履かせるタイプのオムツを試してみようかなぁってリカパパと今日話したよ。
ま、これも成長のひとつとして嬉しいことではあるんだけどね。もう、あまりにもてんやわんやなかんじが、笑っちゃうよ。
I love you,
みつぱぱ
