3・こっそり食べるきみ
いとこちゃんを送りにファルモルが出て行き、きみは玄関先でバイバイをした。
きみだけはやめにご飯を作って食べさせて、その間、みつぱぱは勉強をしていた。明後日テストなんだ。
食べ終わったきみは、みつぱぱに遊んで欲しいと手を引っ張ってきたけれど、
「ごめん、ちょっとお勉強してもいい?」
と聞くと、なんか諦めたのか、ソファの上に置かれたミニカーとガレージのセットで、「ぶ〜〜〜ん」とか言って、ひとりで遊び始めた。
そのうちリカパパが帰ってくると、リカパパはちゃちゃっとご飯を作ってくれた。
パパたちがごはんを食べてる間はなんだかきみ、自分で椅子を流しのところまで持って行き、蛇口の水を自分で出したり止めたりしながら、お水で遊んでた。
おかげで、ゆっくりふたりでご飯が食べれたよ笑。
そして、ご飯のあと、みつぱぱはまたそのままキッチンのテーブルで勉強していて、リカパパが後片付けをしているとき、
ふと気づくときみの姿がなく、いやに静か。
気がつくとみつぱぱの足元、テーブルのしたにきみがいる。
手を伸ばすときみのあたまがあって、
「おっ、これは誰だ誰だ〜?」
なんて言いながら、きみを抱き上げ引き上げると、きみはなんだかノーリアクション。
いやに静か。
ん?
と思ってよく見ると、両手につかんだケーキを口の中に半分ぐらい入れた状態で、硬直状態のきみ。
みつぱぱはその状況がいまいち飲み込めず、きみはそのケーキが飲み込めないといった感じだった。
ちょっと頭を整理して考えると、
どうやら、そのケーキはさっきまでテーブルの上にあった、ファルモルが焼いたブルーベリーケーキ。
そらが乗ってたお皿はからっぽ。きみがとって食べたわけか。
でも、なんで、机のしたにいたの??
そうか、もしかして、隠れて食べてた?
だから、見つかったとき、硬直状態だった?
それをりかぱぱとしゃべりながら気づいたときは、なんだか思わず大爆笑。
「隠れて食べてたの〜?」
「もしかして食べたら、怒られるとでも思った?」
「食べたいって言ったら、『インテ(だめ)』って言われると思った?」
なんて聞きながら、きみをとなりの椅子に座らせた。きみはいまだに口にケーキをつめたまま固まってる。
「食べるんならお座りしてたべなよ」
と言っても、なんだかちょっと控えめに、パパたちの様子をうかがいながら食べるきみ。
「大丈夫だよ、食べていいんだよ」
というと、ようやくもぐもぐといつものペースで食べはじめる。
その様子をみてて、なんかもう可愛くってしょうがなかったよ。
隠れてまで食べたかったのね。
よしよし。。。
