みなさんこんにちは。「ふたりぱぱ」のみっつんです。
怒涛の1ヶ月、日本への旅行から帰ってきて数日。風邪でダウンもしましたが、なんとか復活してきまして、ちょっと旅行のことを振り返りたいなと思い、ブログを書くページを開きました。独り言みたいにだらだら書いたらごめんなさい。笑
旅行の終盤や、帰ってきてから、いろいろな人に、
「楽しかった?」
「なにが一番思い出に残った?」
と聞かれることが多くありました。
いっぱいありすぎてなかなか絞れないのですが、やはり大きかったのはこれ。
実家で過ごす時間。
実家を出ておよそ13年経ちますが、その間も一時帰省というのはなんどもしてきました。しかしこれほど居心地がよかったのは、初めてでした。
僕の親にとっての孫を連れて帰る初めての実家、ということで、普段は夫の家族と同居している身としては、
「こんなに実家って気が楽なのかーーーーー」
と叫びそうになりましたが、ま、それはそれとして、家族が僕ら3人を受け入れてくれて、夫も初めて実家に泊まり時間を共に過ごせたことは、何よりのことでした。僕の親も孫がすでに7人いたにも関わらず、8番目のうちの息子くんにメロメロだったのも、純粋に嬉しかったのです。
しかし、実はそれだけが居心地のよかった理由ではなかったような気がします。
今回の帰省では、小学校の同級生が僕の帰省に合わせ、小さな同窓会を開いてくれました。小学校3・4年生のときと5・6年生のときの担任の先生(ふたりはご夫婦)も来てくださいました。また、子どもの頃から知っている幼馴染や、実家の隣近所に住む人たち、古くから知ってる先輩や後輩も、わざわざ訪ねてきてくれました。
親家族以外には、正式にゲイであることをカミングアウトしたわけではないのですが、SNSなどを通じて知っていた人がほとんどだと思います。でも今までは帰省しても『そのこと』に触れられることはありませんでした。
『元気でやってる?』
『いまどこに住んでるの?』
『へー、ロンドン。すごいね〜』
『まだ演劇やってるの?』
っていうのが今までの感じ。避けるというわけじゃないだろうけど、もう誰も、彼女はいるのかとか結婚はしないのかということは聞いてこなかったので、みんな僕がゲイだということを知っているんだと思いました。
ただ、今回はまたちょっとわけが違います。こういうブログを顔を出してやっているし、メディアからの取材も受けたことがあります。しかも生身の夫と子供連れ。そのことに触れないわけにはいきません。ちゃんと夫のリカと息子くんを紹介するわけです。
正直あまり緊張はなかったです。なぜかわからないけど。そして会ってみると、同年代の幼馴染もみな結婚し子どもを持ち、子供同士を遊ばせている間に子育てトークに花開くといった感じ。今のスウェーデンでの生活や育児だとか、息子くんがどこで生まれてきたなのか、そういう話もしました。『特別なこと』というより、知らないから聞く、といった感じ。
小学校の同級生は直接紹介できなかったけれど、演劇を始めたこと、リカとの出会い、ロンドンやスウェーデンでの暮らし、ゲイとして自認し始めた頃のこと。そんなことも話しました。
とにかく、彼らと話していて本当に楽しかった。今考えると、昔は彼らと話す時はもっといろいろ身構えていたような気がするのです。それが今はなにも深く考えず、スラスラと話すことができる。スウェーデンという国では同性同士であっても結婚できること、さらに子どもを育てることも数は少なくとも社会に認知されていること、そんなことも話しました。
おもしろかったのが、彼らとしゃべっている間、昔話に花が咲いているのに、まるで初対面なんじゃないかと感じるときもありました。なんだかまるで別の他人の人生の過去を俯瞰して見て、それをしゃべっているような感覚。とても不思議な気持ちになりました。それはあながち間違っていなかったかもしれません。自分自身、もう別人になってしまったような気がしているから。
そして昔は持てなかった楽しい時間を取り返せたような気もするのです。。。なんて書いたら、相当くらい青春時代だったみたいじゃんね! でも、昔の自分にリベンジできた、そんな気がしなくもないのです。
あ、やっぱりなんかとりとめない感じになってきちゃった笑
とにかく何が言いたかったかっていうと、いままで感じたことのないくらい、
またはやく実家に帰りたい。
という気持ちになったのです。別に今まで実家が居心地悪かったとも思っていなかったんですよ。ただ帰っても、「やることねーなー」って感じになることが多かっただけ。
でも、今回の滞在で、日本にも待っててくれる家族がいるっていうのを、身にしみて感じたし、また親に息子くんをあわせて一緒に時間を過ごして欲しい、っていう気持ちにもなった。あと、上京する時、もう合わないだろうなと思っていた地元の友達とも、今はまた会いたいと思ってる。
これは、本当に、恵まれていることなんだと、
自分一人でどうにかしたくたって、できることじゃないんだと、
その裏でみんなきっと悩んだりしてくれたこともわかってる、
親もいろいろ受け入れるまでに時間がかかったに違いない、
たまたま自分は運がよかっただけなのかもしれない、
そんなことを、ひしひしと、ビシビシと感じている今日この頃。
でもね、その状況全部そのものが愛なんだな、って素直に思う。
これが愛っていうやつなんだな、って。
そしてこうやって受けた愛は、もっと拡散しなくちゃななんて思う。
クサイよね、こんなこと言っちゃ笑
でも、人を嫌う言葉を拡散するより、人に優しくできる愛を拡散できればこんないいことはないよね。
(と、ここまで書いて、つい先日Fワードを公共の場で叫んだことを今一度反省。。。)
バカだねぇあんたは、と言われても、せめて自分が受けた分の愛は、できればそれ以上の愛を放出できればいいな、と思っています。
ということで、そろそろ終わりにしたいと思います。
ながながとお付き合いいただきありがとうございました。
また、旅行の振り返り、東京編は近いうちに更新します。
I love you all,
みっつん