スウェーデン地方都市のプライドパレード② パレードとネオナチと。

スウェーデン地方都市のプライドパレード② パレードとネオナチと。

2018年6月16日(土)

 

息子くんへ。

 

ということで午後3時。準備を終えて、集会所を出る。

スウェーデン地方都市のプライドパレード① 今年はレインボーファミリー急増だ!

パレード前の集まりのお話しはこちら。

 

あわてて、ベビーカーに昨日買ったばっかりのフラッグをかけてピンで止めて、きみは準備完了!

 

 

公園にはものすごいたくさんのひとたちが集まっていた。

 

そこでうれしいなーっておもったのは、ものすごくたくさんの親子連れがきているということ。

 

いわゆる、パパママがいてその子供たちっていう家庭のようにだけど、こうやって子どもの頃からプライドフェスティバルに参加できる環境があるというのは、

 

なんて素晴らしいんだろうとおもった。

 

パレードは相変わらず、フロートだとか音楽だとか、ドラッグクイーンだとか、ゴーゴーのセクシーなお兄さんはいなさそうなのが残念だけれど、

 

それでもいいやって、思えた。

 

そしてパレード。

 

例年どおり、スウェーデン国教会の集団についていくかんじのレインボーファミリーのグループだけれど、

 

今年はなんとベビーカーが5台も幅をきかせている!

 

そして過去2年は大雨や、曇天に見舞われてパレードだったけれど、今年はなんとか晴れ間がのぞき、最高の気分。

 

ついさっきつくったばっかりのプラカードを掲げて、歩き始める。

 

 

お天気のせいか、沿道から声援を送る人たちも例年より多い。

 

お互いに手をふったりして、いい雰囲気。

 

だけど、急におまわりさんが増えてものものしい感じがしたなと思ったら、

 

でっかいバナーを持って佇む10人ほどの黒づくめの男の人たちが沿道にいる。

 

なんとなく想像がついたんだけど、ここ最近話題になっている極右政党のサポーターたちらしい。

 

ネオナチなんて呼ばれてたりする。

 

ここスウェーデンでは弱小マイノリティらしいけど、勢力を拡大していると新聞やメディアはこぞってそれを取り上げている。

 

リカパパは、とりあげるだけ彼らの宣伝になるから、今の時点でそこまで大騒ぎするのはいかがなものか、みたいなことを言っている。

 

例年のかんじでいけばパレードの参加者は5千人ほどで、その極右政党のプロテストは10人なわけで、とりあえずスルーでいいよね、ってかんじだった。

 

だけど、僕らのうしろを歩いていた、左派党のグループがなんだか、盛り上がっている。

 

盛り上がっているというか、白熱している。

 

なんか、不穏な感じ。

 

プライドイベントが、政治的であるのは当然とはいえ、なんだかいやーなムードというか、険悪なかんじがとおくからでも伝わってきた。

 

みつぱぱとしてはプライドパレードは、

 

『憎悪(ヘイト)に憎悪で返すのではなく、愛や明るさで応えたい』

 

と思ってるわけ。

 

それにリカパパがいつも言っているように、無視するわけにはいかなくとも、ことを大げさにすればするほど、相手の思う壺になるわけで、その様子を感じながら、ちょっと「あ〜あ」って思ってたんだ。

 

ま、でもそれもすぎて、ずーっと歩き続けていった。

 

そのあいだ、みつぱぱは何人もの友達にもあった。

 

2年住んでいる間に、友達や知り合いが増えたんだなぁなんて実感したりして、楽しい気分も戻ってきた。

 

 

 

でも、そうして進むうちに、またあの極右政党のひとたちが場所を移動してきたらしく立っている。

 

そしてこんどは、他のパレードの参加者の人たちが、そのひとたちを取り囲むようにしてなにかシュプレヒコールをしている。

 

すごい形相で。

 

ここルレオのプライドは、その主な参加団体は企業だとかよりも政治政党がこぞって参加していて、それ自体は悪いことではないし、

 

小さい街だから、当事者だけでやろうとしたって、その頭数が少ないんだからアライのひとがいないとできないわけでありがたいことではあるんだけど、

 

そのパレードのまっただなかで、そんな形相をして叫んでいるのを見ていると、このひとたちはなんのためにこのパレードを歩いているのだろう、と疑問に思う。

 

その極右政党のことを支持するつもりは全くないけれど、彼らにも言論や思想の自由はあるわけで、その方法として、バナーをもってただ黙って立っていて、それに対して憎しみをこめた叫びで応えてしまったら、ほんと意味がない。

 

どうせ、それに対抗したいなら、みんなでジョンレノンの『イマジン』でも大合唱してもらいたかった。てか、自分がその左派等のメンバーだったらそうした。

 

 

ちょっとそんなもやもやした感じがなきにしもあらずではあったけど、とにかく無事に楽しく終えることができてよかった。

 

 

もちろん、どこにも完璧な世界などあるわけないんだけれど、

 

今住んでいるこの小さな街でも、こんなにサポートしてくれるひとがいるということを、目にすることができるのは、本当に心強いことだった。

 

サポートしないひとたちもまだまだ少なからずいるからこそ、だからこそ、心強いなと。

 

そんなふうに改めて思わせてもらえた、パレードになった。

 

 

 

I love you,

みつぱぱ