2018年6月3日(日)
息子くんへ。
きょうは、きみとリカパパとみつぱぱと三人でお買い物にいった。
きみの夏物のシャツや、今月出席予定の結婚式のためのお洋服を買いに行ったんだ。
きみは途中で眠ってしまい、そのまま車にのせ、お家に帰ってベッドにうつした。
きみがお昼寝から起きると、リカパパが外のお庭で遊んでくれた。
するとリカパパが、家の中に入ってきてみつぱぱに聞いた。
「息子くん、昨日のリスがどこいったかって、聞いてくるんだけど、どうしよう?」
みつぱぱはちょっと考えた後、答えた。
「一緒に見に行ってみようか? そのほうがいいかもね」
。。。。。
実はお買い物から帰ってきてから、きみが寝ている間、みつぱぱはその小リスを庭の隅で見つけていたんだ。
でも、もうその子は動かなくなっていた。
昨日の時点でずいぶん弱っていたようだったし、助けてあげようかと悩んだけれど、
野生の命は、自然に任せるということにしたんだ。
そう決めたとはいえ、昨日まで動いていた命が、今日には硬く動かなくなっているのを見て、
お世話してあげたかったという気持ちが湧いてくるのを、抑えることができなかった。
とにかく、きみとその小リスのところまでやってきた。
その子をみたきみは、
「ねんねー、ねんねー!」
と言いながら、にこにこ笑ってる。まだ、死ぬということがわからないからね。
りかぱぱとみつぱぱは、それぞれスウェーデン語と日本語で、まだわからないかもしれないけれど、
「もうねんねして、おっきしないんだよ」
「リスさん死んじゃった」
「もうバイバイしなきゃ」
なんてことを言ったけれど、きみはまだわけがわからないかんじだ。
「それじゃ、リスさんにお花を摘んできてあげようか?」
と、リカパパが言うと、きみは嬉しそうに飛び跳ねながら、お庭のいろんな場所に咲いているお花を摘みにいった。
その間にみつぱぱは大きなショベルを持ってきて、そっとその小リスさんをショベルの上に寝かせた。
そして、裏の森へと一緒に入っていき、みつぱぱが掘った小さな穴に、その小さな体を横たえると、
きみは持っていたお花をその体の上にポンと投げた。
土をかぶせようとしたみつぱぱがシャベルを持ち上げると、きみはまた近くに花が咲いているのを見つけて、それも摘むと言い出した。
ただまわりには、触ると肌がかぶれちゃう雑草が生い茂っていたので、リカパパが代わりにお花だけを上手に摘んで、
それを受け取ったきみは、それを小リスの上においた。
土をかぶせてならすと、みんなで
「バイバイ、ヘイドー」
って言って、さよならをした。
きみは小リスが動かなくなったこと、
そしてその体を土に埋めたこと、
お花をあげたこと、
それらの意味がきっとわかっていないんだろう。
森からお庭に戻ると、きみはきゃっきゃきゃっきゃはしゃいで遊んでる。
いいこと。
でも、今はそれがわからなくっても、パパたちはきみにそれを見て欲しかったんだと思う。
生きるということや、死ぬということは、目には見えにくいことだけれど、たいせつなことだから。
I love you,
みつぱぱ
