2019年6月15日(土)
息子くんへ。
この週末は僕らのまちルレオ でプライドフェスティバルが行われる。金土日と三日間がメインのスケジュールで、今日は特にメインのパレードが行われるのだ。数日前から風邪をひいていたきみ。今年は無理かもと思っていたけれど、お天気に恵まれて外があったかいこともあって、まだ完全には治っていないけれどなんとか参加できそうだった。
みつぱっぱはきみの風邪をもらったらしく、喉がいたくて大変。しかも今日はお仕事があって、パレードには間に合わないと思っていたけど、仕事を早く切り上げることができたので、プライドパークできみとリカパッパと待ち合わせ。
リカパッパ、今日はひとりできみをつれてくるということでなかなか準備が大変だったらしい。バスで来るときに、バス停にきみのリュックサックを置いてきてしまったみたいで、ファルモルに電話してそれをピックアップしてもらったりと、バッタバタだったみたい。
それでも、最高のお天気に恵まれて、リラックスした気分でプライドパークを歩く。きみと参加するプライドももう4回目。こんなにお天気に恵まれたプライドは今年初めてだ。そのせいか、いつもにもまして参加者が多い印象。子供達もみんな顔にレインボーのペイントをしたりしてはしゃいでる。
いつもとちょっと違うなというのが、いろんなブースが少ないなということ。いつもは地元企業だったり、政治政党、組合やいろんな学校なんかがブースを出していて、LGBTQへのサポートをアピールする場になっていたりするものなんだけど。
先にこのプライドパークにきていたリカパッパに聞くと、どうやらことしは政治政党はそろってブースを出さないということに決まったらしい。LGBTQライツと政治とはもちろん切っても切れない関係だけれども、ぱっぱたちはそれでちょっと安心した。
というのも、去年のパレード中、路肩にはネオナチと呼ばれるLGBTQライツに反対する人たちがバナーを掲げて沈黙したまま並んでいたのだけれど、パレードを歩いていた一部の政党の人たちが、大声で彼らに怒鳴り始めて、ちょっと一触即発の危機みたいになったんだ。もちろん、ぱっぱたちもそんなネオナチの人たちは嫌いだけれども、プライドってヘイトにヘイトを返す場所ではなく、ヘイトに対してでも、余裕で愛をもって表現することで抗議の意を示すものなんじゃないかと考えている。たくさんの子どもたちも参加するこのイベントが、そういう方向に行きすぎるのだとしたら、きみと参加するのも迷ってしまうし、実際今年も参加するかギリギリまで悩んでいたりもしたんだ。
権利擁護の訴えというのは、ときに怒りの声をもってなされる必要もあるけれど、すでにさまざまな権利が守られ、同性婚もでき、賛同の意思をしめしてくれるアライも多いここスウェーデンでは、パレード中に叫ぶ意味が本当にあるのか、考える必要がある気がしている。ちょっと難しい話になってしまったけれど、そういうこともあって、今年は政党のブースが一列そろってなくなったらしい。もちろんパレードには各政党がグループをつくって歩くらしいのだけれども。
とにかくパレードははじまった。20℃を超える気温、すっかり暑いといった感じだ、なんていったら、今年の夏日本にいくときは大変だよな笑 4年前から一緒に参加してる二人ママの家庭と一緒に歩き始めた。でもパレードのルートは結構長いので、一緒にショートカットして、とちゅうで休憩を挟んだりした。お友達と一緒にアイスなんか食べたりしてね。
そして午後4時近くになってくると、お昼寝してないきみはちょっとお昼寝モード。ベビーカーに乗せてしばらくあるくと、寝てしまった。
パッパたちはそんなベビーカーをひいて、近くのレストランのテラス席に入る。陽が差し込んで、最高に気持ちがいい。風邪をひいていたみつぱっぱも、太陽の光にあたって、回復してきたみたいだ。パッパたちは寝ているきみをよそに、ビールで乾杯。最高の気分だった。
そのあと、ビールを飲み干した後は、またプライドパークに戻る。
プライドパークではジャグリングのワークショップをやっていたりして、みつぱっぱも少し遊ばせてもらった。みんなほんとにたのしそうだった。
夕方。といっても陽はくれないのだが、近くの中華料理屋さんでご飯を食べて、そしてお家へバスに乗って帰りました。
最高の夏の日、プライドの日。
いつか、日本でも一緒に歩ける日がくるといいなといつも思うんだ。いつかね!
Jag älskar dig,
みつぱっぱ
