2017年3月21日(火)
息子くんへ。
みつぱぱは今日、きみとリビングで遊んでいる時に、ふと、最近「ダメダメ」って言いすぎてるかも思った。
何でも口に入れるし、机の上のものに手が届くし、何かのコードを見たらひっぱるし。
もちろん家の中の危険からきみを守るために「ダメ」って言うんだけれども、きみが今日金属のろうそく立てを手にした瞬間に、「ダメ」っていいながらそれを取り上げそうになった。
その蝋がついたろうそく立てを口に入れちゃうだろう、っていう予測からだったんだけど、
『でも、触るだけなら問題ないよね。』
っていう単純な事実に気がついた。
そんなに簡単に壊れたり割れたりするものでもなかったのに、なんとなくもう癖になってて、「ダメ」っていいそうになったり、ものを取り上げそうになっていたんだって。
だから、ちょっと一呼吸おいて、きみの様子を見ていると、興味深そうに手に持って、いろんな角度で持ち直して見たりしてたけど、以外と口に入れたりしない。
もし、さっきの時点でこのろうそく立てを取り上げてしまっていたら、きみはその面白い物体を知るというチャンスを取り上げてしまっていたのかもしれない。今までもそういうことあったのかななんて考えた。
そんなことを考えながらしばらくきみを観察していると、そのろうそく立てを結局は口に持って行こうとする。そこで初めて、
「インテ ムンネン」(お口はダメ)
って言ってみた。すると、きみはそれを理解して口に入れようとしていた動きを止める。
でも、そのろうそく立ては取り上げずにおいた。しばらく眺めていると、またそのろうそく立てをべたべた触ったり、上にかかげたり、ときにはマラカスのように振ったりしていた。
でもやっぱりまた口に入れようとする。だからまた、
「インテ ムンネン」(お口はダメ)
って言って、きみは止まる。それをもう一回、合計三回やったところで、もうきみはそのろうそく立てを口に入れなくなった。
みつぱぱはちょっとびっくりした。
これは手にとって遊んでもいいけど、口に入れちゃダメってことは理解してくれているみたいだ。
もしかしたら数日経てば忘れちゃうかもしれないけど、でも「インテ ムンネン」が理解できるようになってくれたのは嬉しかったし、一歳前でもこんなにも『話せばわかる』のかってことに、正直驚いた。
そして、忙しいときとかに、いかに自分が自分の都合で(そのほうが早いから)「ダメ」の一言で済ませようとしていたかに気がついた。
ほんとはそんなにダメじゃないこと、危険じゃないことでも面倒くさくって取りあげたり、他のことに気をそらせることに必死になっていたのかもしれない。
最近はみつぱぱはスウェーデン語のクラスに行き始めたりとか、二人とも仕事に戻るための準備をしたりして、忙しくなってきてた。だから、その三回繰り返して教えるってことが待てなかったのかなって。
ちょっと反省したよ。
せっかくの育児休暇。残りは少ないけれど、きみとの時間を大切にしていけたらなって、改めて思ったよ。
I love you,
みつぱぱ