ロンドン旅行記 – day 3 – 駅迷子、パパの喧嘩と旧友と。

ロンドン旅行記 – day 3 – 駅迷子、パパの喧嘩と旧友と。

 

2017年8月19日(土)

息子くんへ。

 

朝起きてご飯を食べると、すべての荷物をまとめて家を出た。ふた晩お世話になったここから、次はロンドンの郊外、エセックスにある友達のお家へとうつるんだ。

 

スーツケースやベビーカーなんかと一緒にロンドンの地下鉄を乗るのはなかなか、至難の技だった。エレベーターのアクセスが完全にあるわけじゃないからね。

 

みんな忙しく移動をしているひとのなか、途中ひとりの女性が、助けようかと声をかけてくれた。もうほとんど終わりかけだったから断ったけど、そういう優しさが嬉しかったりする。

 

地下鉄で大きなターミナル駅、Liverpool street駅についた。そしてそこで僕らは迷子になる。

 

みつぱぱはチケット、リカパパはきみを抱いてコーヒーを買いに行く分担行動。電光掲示板を見て、プラットフォーム5番の電車だねーと言って別れたのに、そこにいくとリカパパときみはいない。電話してもsmsしても通じない。もちろん乗ろうとしてた電車は発車しちゃった。

 

動かない方がいいのか、探しに行った方がいいのか、15分以上迷ったあげく探しにいくと、プラットホーム11番の前にいたきみとリカパパの姿。

 

聞くと『乗ろうと思ってた電車が5じゃなくて11だったのに気づいて、こっちに来た。電話は圏外で使えなかった』だって。

 

それに対して「違ってたからって勝手に動くな。もともとは5だって言ってたじゃん!」って怒ったみつぱぱ。

 

そして、圏外なのはしょうがないと思いつつも、未だにiPhone4s使ってて、4G回線が入らない上に普通の電波のはいりが悪いのは前からわかっていたし、「新しい機種がでたからって飛びつかないオレってかっこいいでしょ」的な雰囲気を今まで醸し出してきたリカパパに妙に腹が立ってしまっていたみつぱぱがいた。

 

とにかく、ずっと険悪な雰囲気のまま11番のプラットフォームから電車にのった僕ら。きみの目の前でこんな喧嘩したくないといいつつも、なかなか笑顔にはなれない。

 

きみは眠さと、もしかしたらその雰囲気のせいか、機嫌が悪くなったけど、電車が動き出したと同時にみつぱぱの腕の中で車窓を眺めながら寝てしまった。

 

きみを、座席に横たわらせてから、みつぱぱとリカパパは向かい合わせの席に座ったまま、しばらく無言だった。でもすこしずつ話をして、お互いが、心配と不安からくるストレスだったことを話し合い、誰かひとり、何かひとつのせいではないことを確認し、仲直りした。

 

40分ほど電車に乗ると、すっかり元の鞘におさまり、駅まで迎えに来てくれていた友達と落ち合った。

 

彼らはロンドン時代の友達。当時は近くに住んでいたゲイ仲間で、僕らがスウェーデンに移ってから、この郊外におっきな家を買って引っ越したってことだった。

 

夕方になる頃までには、その当時の仲間が集まってくれていて、きみを紹介することができた。きみは最初こそ控えめだったけど、一時間もするとすっかり慣れてみんなと遊んでいた。

 

プレゼントをもらったり、きれいな芝生のお庭をかけまわったり、誰かが連れてきたワンちゃんたちと遊んだり、大きなお家の階段をのぼったり降りたり、大きなテレビでYouTubeの”おもしろ猫動画”なんかをみんなでみたり、と、とにかく興奮して楽しそうだった。

 

興奮のせいか、普段より遅く寝たきみだったけれど、そのあともみつぱぱはみんなとお酒を飲んだり、テレビを見たりした。積もった話というより、なんか先週も会ったけどまた今週も会った、みたいなノリでいろんな話ができたのが嬉しかった。

 

お昼から酒を飲み、(なんていうとダメ親な響きだけど笑)おいしいご馳走を沢山食べ、気兼ねのない昔の仲間とくだらないことを話す。こんなに心の底から、バカ笑いをしたのは、久々だった気がする。

 

もちろんスウェーデンでも、友達や知り合いはいる。楽しい時間も過ごしてる。でも、やっぱり日が浅いし、男友だちは少ないし、ゲイの友だちはゼロだ。そういうのを改めて感じた、でも本当に楽しい楽しい日だった。

 

 

I love you,

みつぱぱ