みなさんこんにちは。いつもブログ『ふたりぱぱ』を読んでいただきありがとうございます。
さて、先日から告知させていただいていた、東京で行われたイベント『子どもについてどう思う? 〜特にゲイ男性を中心に〜』に参加させていただきました。
と、言っても、こちらはスウェーデン。直線距離にして7,547km離れています。しかし文明の利器、スカイプさんにお世話になり、参加となりました。今日はそのイベントの様子をちらりとレポートさせていただきたいと思います。
イベントの概要
このイベントは、子どもを養育するLGBTのかたがあつまったにじいろかぞくさんと、ゲイの精子提供について考える団体GDさんとわたくしみっつんで共催させていただいているシリーズ企画。第二回目の今回は、こんな内容でした。
子どもについてどう思う?〜ゲイ男性を中心に第2回目は、訳あってある日突然お子さんを引き取ることになったゲイ男性、隼さんをゲストにお招きしてお話を伺います。子育てに無縁だったはずの彼がいかにして父になったのか、そして、以来約10年にわたる子育て奮闘記を通して、ゲイファザーである隼さんの日常をお話いただきます。
ここで、その内容は詳しくお伝えすることはできないのですが、個人的な感想をちょっと書きたいとおもいます。
日本語での体験談が聞けた!
僕自身もいまは、ゲイでありながら子どもを育てていますが、準備段階では、わからないことばかり。
いままでこのサロガシーの旅でも書いてきたように、ほとんどが英語で書かれたネットの情報を頼りにしたり、イギリスに住む数少ないゲイパパに会って話を聞いたりしていました。
今回のイベントで隼(はやぶさ)さんの10年に渡る子育ての様子をうかがって、いままでとは違う感じ。なんていうのかな、どすんと腑に落ちる感覚がありました。それはやっぱり日本語、自分の母語で話が聞けたということ。それは大きかったなと思います。
そして、全ての参加者さんが、ご自身の意見や感想、質問をする時間もあり、ほんとにみんなそれぞれ、いろんな立場や環境のかたが、違う観点からものを見て、発言されているのをそれも日本語で聞かせてもらって、そういう見方があるのか、と、引き込まれてしまいました。
日本語での会話に飢えてるってのはあるんですけどねぇ笑
10年の貫禄を感じた数々の発言!
イベント後半の、質疑応答の時間では、その全てに丁寧に、そして、素直なご自身の言葉で答えてらっしゃったなぁと思いました。
それというのも、彼の10年の『父歴』というのが、本当にリアルだったからかなぁと思います。その中でも特に光っていた発言がありました。
ある参加者さんからの質問で、子どもの発育に応じて起きるかもしれない心配についてさらっと答えた隼さん。それを聞いた時会場中が、
『お〜〜〜〜〜〜〜っ! そうだね!』
と、どよめくほど、納得のお答え。しかもそれって、目から鱗というか、いかに固定観念に囚われてたんだな、って気付かされるようなこと。(通称:ランドセルの色どうする問題…!イベントに来た方だけがわかります。)
みんな言ってたけど、隼さんのランドセルの色どうする問題(性別に添った色を押し付けたくない)に対するお答えは、まったくじつに秀逸だった
— 大塚玲子@定形外かぞく (@ohjimsho) 2016年7月18日
*参加していただいている定形外かぞく、大塚さんのツイッターより
セクシャリティについてのことだったりって、自分たちはそういう固定観念が随分ない方だと思っていたけれど、子育てに関しては、実際にその経験がないと、想像だけ膨らんじゃって、そういう先入観みたいなものだけで、不安や心配になってたのかもなとおもったりしました。
その後も、子どもを持ちたいゲイ男性の方からの質問で、よく聞かれる心配事などについて答えてらっしゃった隼さん。何度か口にされたお言葉で真髄だなって思ったのが、
『親になる前は、心配や不安だけが頭で膨らんじゃうけど、親になったらもうやるしかないから、そうなったら、なんとかするしかない。そうやっていままでやってきた。』
これを聞いて思い出したのが、僕の背中を押してくれた友人の言葉、『案ずるより産むが易し』。その彼女も3人の子どもを持って子育てをしています。(彼女とのエピソードはこちら第7話 ゲイだって親になれると、背中を押してくれた一言)
この10年の子育ての様子を、イベント中の二時間半で全て語る事はもちろんできやしないんだけど、そのすべてが、ぎゅーっと凝縮していたようなお話をする隼さんに、感動しっぱなしでありました。
イベントを終えて
このイベントは、にじいろかぞくさんからお声をかけていただき、スカイプでのミーティングなど、微力ながらご協力させていただいているのですが、本当に得るものほうが大きく、いつも元気にさせてもらっています。
もともとはブログやツイッターなどを通して、発信を始めたところから、ご縁があってこのようなイベントを共催させていただくようになりました。
普段は知り合えないような方々と知り合うことができたネットの力、それと同時にそこだけにとどまらず、実際に会って生の声を聞く場、その両方を良さをバランスよく取り入れて、これからもこの『ふたりぱぱ』のブログを続けていきたいなーと思った次第なのでありました。
このイベントまだまだ続きます。日程は決まっていませんが、決まったらまたおしらせしますね!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた!