百万匹の蚊と戦いながらのベリー摘み、北欧の森へ

百万匹の蚊と戦いながらのベリー摘み、北欧の森へ

こんにちはみっつんです。いつも『ふたりぱぱ日記』を読んでいただきありがとうございます。こちら北スウェーデンからお送りしております。

 

突然ですが、みなさんはクラウドベリーって聞いたことありますか? なかなか馴染みのない名前かもしれません。僕もスウェーデンに来てから知りました。

 

日本名は”ホロムイイチゴ” (幌向いちご)というらしく、黄色くて甘酸っぱいんだけど、独特な香りがつよくて、他のベリーとはまったく違う味。そのままも美味しくて食べれるけど、リカのうちでは、ジャムにしてすこしずつ食べたりします。

 

一回食べたら、病みつきというか、他ではなかなか食べれないし(IKEAとかにはあるのかな?)、今ではベリーのなかで一番好きなものになりました。

 

さて僕ら親子三人は、昨日からまた北極圏内のサマーハウスにきているので、今日は、そのクラウドベリーを摘みに、親子三人で森へとでかけました。

 

“ベリーを摘みに北欧の森へ” なんて書くと、なんだかとてもメルヘンチックな雰囲気がしますが、実際は、

 

気が狂ったように襲いくる、何百万もの蚊との戦い!

 

なのです。こういうこと言うとよく言われるのが、

 

「スウェーデンってそんな蚊がいるの?」

 

という質問。そう、なんとなく暑い地域にいるイメージの蚊ですが、ここスウェーデンにも蚊は死ぬほどいます。しかも、クラウドベリーが自生するのは湿地帯。ボウフラを育てるのにばっちりな環境! ということで、メルヘンなんてもんじゃない、完全武装で臨まなければいけません。

 

ワークパンツに、長袖シャツ、普通の帽子をかぶった上に、蚊除けネットがすでにくっついた帽子をかぶる、そして湿地帯だけに、でかい長靴も履く! どうしても肌が出ちゃう手は、蚊除けスプレーをたっぷり噴射!

 

そして準備ができたら、森へと出発! サマーハウスから5分も車で走れば、リカの家族が知っている極秘ポイントへと到着。森の奥へ進み、川のせせらぎが聞こえてきたら、そこはもう、クラウドベリーの楽園….
 

 
ね、きれいでしょ。でもね、うつってないけど、この写真のフレーム内に、100匹ぐらい蚊が飛んでるんだから。。。

 

手のひらを広げて、テニスの素振りみたいに空を切ると、手に無数の蚊があたる感触が味わえる感じ、といえば、おわかりでしょうか。これ決して大げさじゃないんです。

 

とにかく、じっとしてると蚊がとまっちゃうので(シャツ2枚くらいなんか平気で貫通させる長い管をあいつらは持っている!)、常に動くことが大事! クラウドベリー摘みながら、手をふったり、腕をぶらぶらさせたり、頭も左右にふったり。。。

 

はたから見たら、ちょっと異様な光景だっただろうなぁ。

 

最初、息子くんを抱っこひもでくくって、蚊除けネットをかぶせて、森のなかに入ってきたリカは、早々に退散。車に戻って、交代でベリーを摘むことに。

 

息子くんをベビーカーに乗せ、またネットをかぶせ、寝かせます。大自然のなせる技なのか、これがまた息子くんすやすやすやすや寝てくれて、ありがたい。(3時間ぐらいぶっつづけで寝てた!)

 
ところで、このベリー摘み、うっかりすると森で迷いそうになります。下ばっか見て、蚊をよけるため頭ふったりしてると、方向感覚なくなります。

ベリーを追って知らない間に深い森の中へ迷い込んだりしても不思議じゃないなと、そこはかとない恐怖を覚えましたが、なんとか太陽の方角を意識して、車に戻ることができました。

 

ベリー摘みが終わると、用意してあったおにぎりを食べて、魔法瓶にいれてもってきたコーヒーを、シナモンロールといっしょにいただいて、ほっと一息ついて、サマーハウスへと帰るのでした。

 

ということで、今日の収穫はこちら!

 

 

これが、ほんとにきれいな色! そしておいしい!

 

 

 

身体中蚊に刺され、キズだらけ(⇦かゆいだけ)だけど、百万匹の蚊と戦う価値がある、この戦利品!

ジャムにしたりして保存がきくので、また息子くんがもうちょっと大きくなったら、いっしょに食べれるかな? それも楽しみです。

 

 

みなさんももし夏のスウェーデン(田舎の方)にいらっしゃる予定がございましたら、この蚊に襲われる覚悟をもっていらしてくださいまし。

 

 


 

それでは今日も『ふたりぱぱ日記』最後まで読んでいただきありがとうございます。