ロンドン旅行記 – day 14 – 息子くんと来たいとおもっていた、イーストロンドンのカフェ。

ロンドン旅行記 – day 14 – 息子くんと来たいとおもっていた、イーストロンドンのカフェ。

 

2017年8月30日(水)

息子くんへ。

 

今日はロンドン滞在の最後の日だ。出発は明日の朝早く。だから自由に動ける最後の一日。

 

お借りしていたフラット(アパート)をお掃除して片付けたりして朝はゆっくり過ごす。そのあいだBBC(英国放送協会)の子供向け番組を流しながら。

 

僕らは住んでるスウェーデンは大きい国じゃないから、自国で番組を作るより、ここロンドンで製作されているテレビ番組が入ってくることが多いらしい。特に子供番組は。

 

だから、いつもスウェーデンでみてる同じアニメやドラマがやってて、ちょっと嬉しい。きみは気づいてるかわからないけど、ここロンドンではもちろん英語。声優さんの声も違っていて、みつぱぱはちょっと面白いなっておもいながら見てた。

 

そして午後はちょっとおでかけ。人と会うことになっていた。みつぱぱの知り合いの写真家さん。

 

彼女は、あるアートプロジェクトを進行中で、それというのも、同性カップルが親の家族の写真を撮り続けるというものだった。

 

そこにフォーカスを当てようと思ったのも、いろんな理由があったそうだけれど、自身も4歳の娘さんがいる彼女。自分の子どもやその世代に、”保守的な家族のかたちだけではなく、いろんな家族のあり方があるということを、見せてあげたい”、とおもったことがその始めのきっかけだったらしい。

 

そういうおもいを聞いて、ぜひ協力したいなってパパたちはおもった。そしてもちろん、プロの写真家さんに撮ってもらえるなんて、ラッキー!っていう下心があったのはいうまでもない。:)

 

お天気がよければ外で撮ろうって言っていたけれど、今日はあいにくの土砂降り。どこかないかなーって考えて、あるひとつの場所を思い出した。

 

パパたちがロンドンを出る直前まで住んでいた、イーストロンドンにあるカフェ。もともとはデンマーク系移民の人が集まる教会だった建物を改築したところ。そこで、彼女と待ち合わせることになった。

 

Husk Coffee と呼ばれるそのカフェ。DLRのライムハウス駅のすぐ目の前にある。コーヒーがおいしいのはもちろんのこと、スイーツもおいしいし、その広々としたスペースと、地元イーストロンドンをベースにしたアーティストの作品が並んだ店内、なによりフレンドリーでおしゃれな店員さんたちが好きで、みつぱぱはよくここに通っていた。(蛇足だけど、ロンドンに行く人に超オススメ!)

しかも、ここはこう見えて、ファミリーフレンドリー。広いスペースがそれを許容させるのか、みつぱぱが通っていたときも、たくさんのパパさんママさんがバギー(ベビーカー)で乗り込んで、おしゃべりしている姿も見ていた。そんな様子を見ていて、ロンドンに戻ってきたらきみと一緒に来たいって、ずっとおもっていたんだ。

 

写真家の彼女と落ち合うと、コーヒーを飲みながら、アートスペースとして解放されてるところを走り回るきみを追っかけながら、(だから少々慌ただしく)いろんな話をした。

 

そしてそのあと、写真を撮ってもらうことになった。今どき珍しく…なのか、彼女はデジタルカメラではなく、フィルムの一眼レフで撮るという。

 

外の光が入りやすい場所にある、ソファに座って、撮り始める。きみは最近(みつぱぱにとられまくっているせいか?)カメラを向けられるとちょっとうざそうな感じで、ポーズとかしてくんない。

 

それでもなんとか、写真家の彼女があの手この手できみの気をひき、撮影はおわった。数が限られたフィルムで撮られる、という、最近では感じることのなくなった緊張感が、あった。

 

フィルムで撮ってもらった家族写真。できあがりが楽しみだ。できたら、額に入れて飾りたいと思ってる。

 

そしてその撮影のちょっと前、店員さんの一人がみつぱぱに気づいてくれて、話しかけてくれた。覚えていてくれたみたいだ。スウェーデンに行くと言っていたことも覚えていてくれた。

 

まずは彼女にきみを紹介して、この一年子育てをしていることや、このカフェにきみと一緒に来たいとずっと思っていたこと、変わらない顔があって嬉しいってことを伝えたみつぱぱ。すると彼女はこの一年のこのカフェの様子や、いまはどんなワークショップをやっているかなんていうことを教えてくれた。

 

この時間は、本当にたのしかった。

 

大都市ロンドン。みな忙しく動いている街だけれど、一方でこういう、ひととひととのふれあいがある。

 

しかもそのひとたちはみんなまぜこぜ。いろんなバックグラウンドを持ったひとたちだから、外からきたひとがそこにあるコミュニティに入って行くときでも、みんな優しかったりする。久しぶりにビジターとして戻ってきても、こうやって暖かく迎え入れてくれる街。

 

ロンドンというのは本当に不思議と魅力のある街だ。ただただ有名な観光地というだけではない。その魅力というのはそこに住むひとたちによって作られているんだな、って改めて感じたりした。

 

今はもう住んではいないけれど、この街に住めたことは本当にラッキーだったな、って思うし、たくさんの友達がいるホームにもなっていたんだな、なんてことをこの最終日に感じられて、とても満たされた気持ちになった。

 

 

カフェを出ると、きみをリカパパに預け、みつぱぱはひとりでヨガスタジオへ向かった。ロンドン時代ずっと通っていたところ。ずっと通っていた尊敬する先生のクラスへ。

 

クラスへ行くと、そこで会おうと約束していたヨガ仲間の友達だけでなく、他にも何人かの知り合いにばったり会えて、みんなみつぱぱが突然来たことにびっくりしていた。

 

その先生のクラスを久しぶりに受けられて、本当によかった。クラスのあとは以前と変わらない様子で、その先生や他のヨガ仲間と積もる話をしたりヨガについての話をしたりした。

 

 

帰り道、ひとりで歩くロンドンの街はふしぎな感じだった。地下鉄の階段をのぼっているとなんか変な感じがした。軽々と1段飛ばしで駆け上れる階段。ずいぶんと体が軽くなったような気がした。

 

きっとこの2週間、ずっときみと一緒で階段を使わずにエレベーターをずっと使っていたからかもしれない。なんかちょっと寂しい感じもした。早くきみに会いたくもなった。

 

帰ると、きみはすっかり寝ていて、部屋はリカパパがずいぶんと片付けておいてくれた。

 

明日は朝早いから、荷造りは今日のうちにしないと。

 

あまり感傷にひたるひまもなく、遅くまで荷造りをすすめた、みつぱぱでした。

 

 

I love you,

みつぱぱ

 

 

PS、きみのおもちゃをまた、ここロンドンで買ったり、プレゼントでもらったり、スーツケースに入りきらないよ。どうしよう。