2017年8月29日(火)
息子くんへ。
きみが生まれる前、ロンドンで知り合ったひと組のゲイカップル。
彼らも僕らと時を同じくして、子どもを設ける準備をしていた。そして彼らはきみが生まれる3ヶ月はやく、娘さんを授かった。
僕らがロンドンに戻ってくる予定だったから、一緒に遊んだりできるね、なんていっていたけれど、その話がとうとう現実になった。
待ち合わせはサウスバンクになった。そこには人工の砂場や、水と戯れることができる噴水なんかがあるから、そこで一緒に遊べるんじゃないかって、
午後、ランチを食べたあと、2時半にそこで待ち合わせ。
僕らがちょっと先について、砂場で遊んでると彼らがやってきた。
お互い知り合った時は、ただのカップルだったけど、今は家族が増えている。それが、なにか特別って感じではなかったけど、結構自然って感じだったけど、とにかくあえて嬉しいって感じはした。
きみと、むこうの娘さんは、最初、ちょっとお互いに恥ずかしそうにして、距離をとりながらも、ちょろちょろ見つめあったりしてた。
砂場で遊ぶうち、距離はちかづいてきたけど、でもまだ、手を取り合うってほどではなかった。
そのあと、噴水のところにいった。ふたりとも濡れてもいい使い捨ての水着をはいて、あとは裸になって、噴水に飛び込んでいった。
でも、、、
その噴水、結構勢いがつよいし、そこであそぶもうちょっと大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんが楽しすぎて興奮して、ギャーギャー大きい声で騒ぐもんだから、きみもむこうの娘さんもそれにびっくりして、パパたちにしがみついていた。
それでも、暑い日、水に触れていい感じでクールダウンした。
そのあと、ちょっと近くをうろちょろして、遊具のあるエリアに来た。そこはきみたちにはまだちょっと早い、大きい子向けの遊具ばかりだったけど、近くの木に住んでるリスに近づいたり、鳩に近づいたり、楽しい時間を過ごすことができた。
そんな間に、パパたちは、お互いの生活のことを話したりした。
でも、あとで思ったんだけど、その話の内容を振り返ると、特別にゲイパパだからとかっていう話題はのぼらなかったなーって感じがした。
ただ、お互い親業をしている身として、しかも年齢がちかい子どもを持つ親として、『あー、それあるある!』っていうことを話しているのに過ぎなかった気がする。
唯一ゲイパパ特有の話をしたことといえば、ふたりのパパをどうやって呼びわけているか、ってことだったかな。
うちは、『リカパパ・みつぱぱ』なんだけど、それとおなじように、ここの家族は、名前+ダディーで、『ダディー◯◯・ダディー△△』なんだって。
最後に、別れ際。
きみとむこうの娘さんはだいぶ慣れてきて、さよならのときにきみは彼女にハグとキスをしてお別れした。(きみ最近キスがうまくなってるわ笑)
仲良くなれてよかったね。また、いつか会える時までのさよなら。
そして、帰り道、リカパパとみつぱぱは、中華を食べにいきました。(北スウェーデンにはあんまり美味しい中華ないんだよね)
きみは途中まで寝てて、食事の途中でおきて、『抱っこして〜外行きたい〜病』になったから、リカパパとみつぱぱ、交代でご飯食べて、そうそうとレストランをでました。でもお店の人たちとてもフレンドリーで、子連れのぼくらにとてもよくしてくれました。
おかげで久しぶりにおいしい中華をいただき、大満足でおうちにかえったのでした。
I love you,
みつぱぱ
ps. 家に帰ってきてから、きみはまたくっつき虫になった。しかもどちらかというと、最近きみは、リカパパじゃなく、みつぱぱにくっついてくる。それはみつぱぱ嬉しいんだけど、四六時中だっこをせがまれたり、四六時中べったりしていると、ちょっと疲れちゃう。なんていうのかな、それは体力的にじゃなく、精神的に。
きみを寝かしつけたあと、きみはリカパパにみててもらて、みつぱぱは近くのパブにいった。一人で行った。
なんてことはない、ただビールを二杯のんだだけ。一時間半ぐらいかな。
そんな空白の時間が、とてつもなく貴重で、ちょっと深呼吸できる余裕ができた感じがした。
でもね、勘違いしないでほしいんだ。これは決して、きみのことが嫌になったわけじゃないんだよ。親だからこそ、きみを愛しているからこそ、必要な距離っていうのもあるんだと思う。
だって、親子だって一対一の人間だからね。
こういう時間がもてるからこそ、また明日から、きみとの時間を大切に思えるんだ。
そして、こういう時間をもたせてくれたリカパパにも感謝だよ。
明日はいよいよロンドン最終日。明日はなにがあるかなぁ??!!
