こんにちは、みっつんです。ゲイパパの日常をお届けしたく、スウェーデンからこの『ふたりぱぱ日記』をお伝えしております。
さて、今日はおっぱいについて、つまり授乳ですね。僕らもおっぱいは4つあるんですが、まあ、でません。(実際は男性も少量出るらしいんですがねー。。。)
ということで、今日はふたりぱぱの授乳について簡単にご紹介したいと思います。
粉ミルクというかフォーミュラ
息子くんが生まれたのはアメリカだったので、彼が産まれた病院で、トレーニングをうけたり、代理母さんにもアドバイスをもらいながら、僕らの授乳は始まりました。
アメリカでは粉ミルクなど人工乳のことを、フォーミュラと呼びます。ちなみに僕らが病院で初めて手渡されたのが、乳児用液体ミルク。すでに配合されていて、そのまま授乳できるタイプの液体ミルク。これもフォーミュラといいます。僕らはその両方を、場合に応じて使い分けていました。
乳児用液体ミルクはどうやら日本にはないらしいですが、とっても便利です。とくに最初の数週間、ミルクをあげるタイミングがまだ読めず、ミルク作りに手間取ったり、夜中に起きてつくるの「だるいな」っていうとき、また、おでかけのときは、この液体ミルクが大活躍。
*これは少し大きめのものだけど、60mlのボトルのものもあって、それだとキャップをとって直接乳首をつけて、そのまま授乳できるものもあった。
しかし、この液体ミルクは粉のものより割高で、ボトルのゴミもたくさんでるので、慣れてきてからはほとんど粉ミルクになっていて、今では完全粉です。
最初の一ヶ月は母乳と混合
うちでは、はじめの一ヶ月は、代理母さんに搾乳をしてもらって、それを人工乳に足してミルクをあげていました。
きっとみなさんご存知の通り、母乳にはたくさんの栄養があり、その一番の利点は病気にかかりにくいということ。免疫抗体が豊富に含まれています。
とくに産後一週間ほど出るおっぱいは初乳といって、栄養価が高く、新生児を細菌やウイルスから守る抗体成分(IgA抗体など)が含まれており効果が半年続くそう。またウイルスから赤ちゃんを守るラクトフェリンなどは通常の母乳の3倍多く、新生児に与えたい成分のひとつとのこと。
(参考出典 http://www.ikujizubari.com/sango/colostrum.html)
代理母さんは、僕らがアメリカに滞在していた約一ヶ月間、搾乳をし、ちいさなボトルにいれてくれました。それを僕らが彼女の家に取りに行ったり、ときにはわざわざ届けてくれたりしていました。
彼女のその優しさには、ほんとうに感謝してもしきれません。
*初乳のころの母乳、一番最初のは量が少ないのでシリンジで吸い取ってそのまま保管してくれたみたい。
おっぱいあげるのシフト制
よく、子どもが産まれたと友だちなんかに伝えると、
「夜、眠れてる? まとまって眠る時間なくて寝不足でしょう?」
と言われることが多いのだが、想像していたよりも、全然ラクです。
ありがたいことにうちの息子くんはよく眠る子。消化のしやすい母乳でなく、腹持ちのいい人工乳を利用しているので、それもよく眠ってくれるひとつの理由かもしれません。
でも、そんなに大変じゃない一番の理由は、ふたり交代で授乳ができること。
もともと僕は夜型人間、リカは朝型人間ということもあり、自然とシフトができていったのです。例えばこんな感じ。
リカ→ 21時就寝、5時起床
みっつん→ 3時就寝、10時起床
もちろん、毎日この時間ってわけじゃなくて、息子くんのサイクルに合わせてずれるんだけど、基本的にまとめて6〜7時間はお互い眠ることができたのは、良かったと思う。
それにお互いが同じ分量の育児をすることで、その大変さも喜びもシェアできるし。
もちろんときには眠い目をこすって、ミルクあげてオムツ変えてってこともあったけど、それはごくたまーーーーにのことだったと思う。母乳のみでやってるママさんたちのことを思うと、本当、尊敬します。
最近は夜は5〜6時間まとめて寝てくれるようになったので、同じような時間に眠れるようになりましたけど。
ちょうどこの前、ロンドンに住む友だちのふたりぱぱとスカイプで話したんだけど、彼らもふたり一緒に育児休暇をとっているカップル。同じようなこと言ってました。
「思ってたより全然楽チン、でもきっとそれってふたりでできたからだよね」
って。
と、きょうは『ふたりぱぱのおっぱい』について、お届けしました。
日本じゃ、母乳信仰が強くて(もちろん母乳はすばらしいのだけど!)、母乳が出にくいママさんたちが肩身がせまいとか、すごいストレス抱えちゃうとかっていうのを聞いたことがあるんだけど、栄養的にもバランスのとれた粉ミルクや液状ミルクもつかって、楽しくラクに育児できたほうが、子どもの健康にもいいんじゃないか、って思ったりしています。
母乳か人工乳どっちでも基本こどもは健康に育つけど、親のストレスは直接子どもの健康に影響しそうだから。
ということで、きょうも「ふたりぱぱ日記」最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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