『ゲイなのにどうやって子ども作ったの?』とはここでは聞かれません、っていう話。

『ゲイなのにどうやって子ども作ったの?』とはここでは聞かれません、っていう話。

こんにちは、みっつんです。いつも『ふたりぱぱ日記』を読んでいただきありがとうございます。

 

こちら北スウェーデン、北極圏内にある小さな村のサマーハウスよりお届けしています。

 

今日は1日お出かけでした。

 

昼間は、今週末に行う、息子くんの洗礼式の打ち合わせのため、街の教会へ行き、当日の式を執り行っていただく牧師さんを訪ねました。

*今日打ち合わせにいった教会。実際に式を行うのはもっとちっちゃな村の教会。

 

その牧師さんは何度か今まで、クリスマスのミサなどでもお会いしたことがある牧師さんだったので、お互いに顔も知っていて、なんとなく安心できました。

 

牧師さん、リカのおばあちゃんや親戚の名前もみな覚えてくださっていて(小さな村だからね笑)、和やかに打ち合わせは進みました。

 

そのあとは、リカのおばにあたる方の誕生日パーティがあるということで、その教会から10分ほどの彼女の家へとお邪魔しました。

 

お庭でみんなでケーキを食べたり、コーヒーを飲んだりしたのですが、息子くんも終始ご機嫌ですごしていました。

 


*息子くん、蚊帳にくるまれたベビーカーの中ですやすや眠るの図

 

始めて会う方もたくさんいたのですが、生後数ヶ月の赤ちゃんというのは、どこへ行っても話題の中心になるもので、いろんな方に話しかけてもらったり、楽しい時間を過ごしました。

 

そして帰りの車の中、ふと考えていたことがあります。

 

昼に会った牧師さんも、パーティで会ったたくさんの人たちも、息子くんが生まれ、僕らふたりがパパになったことを、お祝いしてくれて、

 

「子育てはどう?」
「子どものいる新しい暮らしは慣れた?」

 

とか聞かれ、話は盛り上がったのですが、

 

「サロガシーで生まれたんだって?」
「どっちに血は繋がってるの?」

 

とか、そういうことは一切誰一人として聞いてこなかったんです。

 

かといって、腫れ物に触るように、そういう話題を避けるふうでもないんです。あとから振り返ると、そういえば聞かれなかったなー、っていうくらい。

 

今まで僕らが子どもを持つというと、わりとなんの気なしに、

 

「どっちの精子使うの?」
「見た目はやっぱ日本とスウェーデンのハーフなの?」

 

とか、息子くんの出自に関わることも聞かれたりしてきました。

 

こんなブログをやっといてなんなんですが、息子くんの出自に関することは、かなり気を遣って書いたり喋るようにしています。

 

もちろん周りの人が、『実際どうなんだろう?』と興味がわく気持ちもわかります。だから聞いちゃダメとも思いません。ただこっちは「出自に関わることは答えられない」と応えるだけだし。

 

ただ、いままでの経験から、感覚的なものではあるんだけれど、そういうこと、「聞いてもいい?」などのことわりなしに、聞いてくるのは日本の方のほうが多いなって思います。

 

人のプライベートの部分の線引きが、割と曖昧というか、プライベートがないというか笑 (これは自分も含めて気をつけなきゃって思ったりするけれど。。。)

 

今日の経験で、感じたのはそういうところに踏み込まれないのは楽だなっていう感覚。もちろんスウェーデンでもそうじゃない人もいるのかもしれないけど、少なくとも自分の周りにはまだいないなぁ。

 

とにかく、僕らふたりが子どもを迎え入れることができたことへの、純粋なよろこびを分かち合い、お祝いをしてくれる。そんな姿勢が本当にありがたいということを、強く感じました。こどもを持ちたいと思った人が、それを叶えたられたこと、それが素晴らしく、それがなにより大切だということ、それを改めて感じました。

 


 

ということで、本日も最後まで『ふたりぱぱ日記』、読んでいただきありがとうございます!
ではまた!