きみは年上好き? てんとう虫ドレスの女の子

きみは年上好き? てんとう虫ドレスの女の子

2017年7月26日(水)

息子くんへ。

 

今日は町の中心部へといった。みつぱぱ、お友達とランチするのにきみについてきてもらった。そしてランチの後はそのとなりにあった公園にいった。

 

雲のない青空が広がり、強い日差しがいたいほどのぴーかん天気。それでいてカラッとしている北欧らしい夏。今年は天気が悪い日がおおいけれど、今日は最高の天気だった。

 

この公園には芝生や噴水があったり、イベント用のステージがあったりする、いかにも中心地にある公園、って感じだけど、その片隅に遊具があるエリアもある。今日はそこにいった。

 

ちょっとしたお城のようなかたちのその遊具は、滑り台が2台ついていたり、いろんなところから出入りできたりするもの。おっきな砂場のなかに立っている。

 

そこに着いて早々、きみは初めて見るその大きな遊具を、ちょっと様子を見るようにすこしずつすこしずつ近寄っていった。そこにはきみよりすこしおっきな子どもたちがすでに遊んでいた。

 

彼らがいろんな段差を乗り越えたり、滑り台で遊んでいるのを見て、きみもすこしずつ勇敢になってきて、いろいろ真似して遊ぶようになっていった。

 

20分ぐらいたったころだろうか。4〜5歳ぐらいの女の子がいつもみつぱぱときみの方を見ているのに気がついた。そして彼女は独り言のように、でも、すこしこちらに聞こえるように何かをつぶやいている。

 

白地にてんとう虫のドットがついた、ノースリーブのワンピースをきている子だ。

 

息子くん、きみもなんとなくそのてんとう虫の彼女が気になるようで、なんとなく彼女を追いかけるような感じになった。

 

彼女が滑り台を滑ればきみも滑ろうとするし、窓のようなところから彼女が何かをのぞくと、きみもそのあとから同じように、外をのぞく。

 

しばらくすると、ふたりはなんだか、互いに向かい合って立ち、見つめ合っていた。きみはすこし見上げるように、彼女は優しく見守るように。

 

20秒ぐらいそのままだった。

 

その沈黙を破るように、突然きみが彼女に歩み寄り、自分の耳を彼女のお腹あたりにあてるようにして、彼女によりそって軽いハグをした。彼女はちょっとびっくりしたようだったけど、きみの体にそっと触れるほどの、優しく遠慮がちなハグを返してくれた。

 

10秒ほどでそのハグはどちらからともなく終わったのだけれど、そのあと、その女の子は、すこし離れたところのベンチに座っていた自分のママのところへスタスタっと駆け寄っていき、ママの足に顔を埋めるように抱きついていた。

 

 

彼女のママも、きみたちのハグを見ていたようで、みつぱぱと軽く笑顔で会釈をしたあと、てんとう虫ドレスの女の子に向かって、『あの男の子とハグしたの〜?』みたいなことを話しかけているようだった。でも、彼女はなんだか恥ずかしそうに顔を埋めたままだ。

 

そのあいだ、きみはといえば、何事もなかったかのように、そこに落ちていた砂でまた遊びはじめていた。

 

 

『クールかっ!』

 

 

って、突っ込みたかったけれど、でも、なんだか、パパほっこりした。

 

 

そのあと、その公園には子どもたちが続々とやってきた。なかにはパパに手を引かれてやっと歩けるぐらいの1歳ほどの女の子もやってきた。

 

どうやら、そのよちよちの彼女は、きみのことが気になるらしい。自分のパパの指を握りながら、きみの方へと笑顔で近づいてきた。

 

ところがきみは、こんどはあからさまに彼女に背を向け、すこし離れるように歩くと、顔だけ半分振り返るようにして、その年下の女の子を眺めるだけだった。

 

なんどもそのよちよち彼女がきみに近づくんだけど、きみはさりげなく逃げては、さっきのてんとう虫女の子を追っかける。ここでみつぱぱは思った。

 

 

『お前、年上好きか….?!』

 

 

ま、きっときみの年だと、年上のお兄ちゃんお姉ちゃんがやってることが、面白そうでたまらないだけかもしれないけれどさ。?

 

それにしても、あのハグの仕方はなにもかも自然で、うまいナンパの仕方だとパパは驚いたよ。どこであんなテクニックを覚えたのやら。?

 

 

とにかく、なんだかゆっくりと遊んで、きみも大満足のようだった1日でした。

 

 

あー、この夏よ、ずーーと続いてくれー!

 

 

I love you,

みつぱぱ