二歳児の心と秋の空。エンジェルくんとデビルくん。

二歳児の心と秋の空。エンジェルくんとデビルくん。

2018年8月18日(土)

 

息子くんへ。

 

すっかり夏の暑さも落ち着いて、秋の気配が感じられるようになった、ここ北スウェーデン。

 

今日も幼稚園にお迎えに行き、帰りたくないというきみを、どうやって上着を着せようかとかんがえたみつぱぱ。

 

「今日は、ファルモルとファルファルが、お家にきてくれて、一緒にご飯食べるんだよ」

 

と、伝えると、ちょっと乗り気になって、帰る支度をしはじめてくれた。

 

車に乗るのも最近は自分でやりたいし、

 

乗ったあとドアを締めるのも自分でやりたいお年頃。

 

チャイルドシートからだから、うまく締めれず半ドアになってしまって、それをきみにばれないように、ちゃんとまた締め直すのが、最近みつぱぱが覚えたテクニック。

 

とにかく自分でできそうなことは全部自分でやりたいらしく、

 

それをうっかりパパたちが先にやってしまうと、

 

「◯◯や〜ら〜」(◯◯は自分の名前、や〜ら〜はスウェゴで”やる”って意味。)

 

と、ぐずって泣き出すんだ。

 

自分でなんでもやりたいというきみの意欲は買うが、なかなか時間がかかるもの。

 

せっかちなみつぱぱは、そのはやる気持ちを抑えながら、なんとか車に乗り込み、出発することができた。

 

そして、お家についた。

 

駐車場に車を停めて、君が座っているところのドアを開けると、なんとそこにはふくれっつらをしたきみの姿が!

 

「え? なに? どうしたの?」

 

と、聞いてもプンっと顔を横に背ける始末。

 

シートベルトを外そうとすると嫌がり、いつもだったら自分から降りるところも全然降りる気配なし。

 

しょうがないから、みつぱぱがだっこしておろすと、なんだかブツブツ言っている。

 

なんなんだろう。

 

そしてきみを抱っこして玄関を入り、エレベーターに乗って部屋の前までいった。

 

鍵を開けて部屋に入るけれど、きみは入ろうとしない。

 

そのうち「うわーーーーん」と、漫画のような泣き方で、

 

これまた床につっぷすという、古典的な駄々のこね方をして、

 

頑として部屋の中に入らない。

 

この頑固さ、いったいどっちに似たんだか。。。?

 

そのあともずーっと泣き続け、抱っこして部屋に入ってからというもの、今度はまったくパパから離れようとしない。

 

もう、みつぱぱは、なにがなんだかわからなかった。

 

時間は4時を回っていた。

 

今日は4時から、共用の洗濯場を予約しているんだった。

 

自分ちに洗濯機は持ってきてあったけど、一部部品が足りなくてまだ使えないんだ。

 

こんな泣き喚いてるきみを部屋に置いてなんていけないし、どうしようと思って取り出したのはおんぶ紐。

 

おんぶも好きなきみ。

 

おんぶしたら泣き止むかもしれない、しかもそのまま洗濯場に行ける!

 

という希望的観測のもと、きみをくくりつけ、おんぶする。

 

どうなったか。

 

結局さらにギャン泣き・・・・・・・・・・。?

 

もうきみ自身、なんでないてるのかわかってないっぽいよ。

 

デビルくん降臨。。。

 

とにかく、背中におぶったきみをテンポよく揺すりながら、

 

「だいじょうぶだいじょうぶ。。。」

 

なんて言っていたんだけど、

 

まだ家具も少なく、音を吸収してくれるだろうカーテンすらまだない、引っ越したばかりの家。

 

なきわめくきみの声が、ガンガン響き渡る部屋。

 

「だいじょうぶだいじょうぶ」

 

って、念仏のように言っていたみつぱぱも、その大きな声に対抗するようにいつのまにか、

 

 

 

「もう大丈夫だってば!! だいじょうぶーーー!!」

 

 

 

とおもわず、どでかい声を出してしまった。

 

。。。。。

 

ああ、やっちまった。。。

 

そんなでかい声なんか出したって、意味ないのに。。。

 

怖がられたかな。

 

もっと泣くかな。

 

ああ、だめな親だ、おれ。。。

 

と、この間2秒の間にさまざまなことが頭をよぎった。

 

が、しかし。

 

きみはなんだかびっくりしたのか、ちょっとヒクヒクいいながらも、なんだか泣き止んだ。

 

泣き止んで、こんどはみつぱぱの背中に顔をうずめてこすりだした。

 

「ごめん」

 

と、言いながら、みつぱぱはランドリーバッグと洗剤を手に、洗濯場へと向かった。

 

その間もきみは静かにみつぱぱの背中にもたれかかっていた。

 

大きな業務用の洗濯機2台を同時に回し始めて、洗濯場を出る。

 

そしてそのまま、外へ出た。

 

すっかり夕陽色に染まる森の梢を見ながら、ちょっと歩くことにした。

 

雨上がりの冷たい空気は、ゆっくり息を吸って吐くと、体の中のいろんなものを、きれいにしてくれるように感じた。

 

裏の森の遊歩道も少しあるいて、短い散歩をした。

 

そして、ふと考えた。

 

なぜきみが突然不機嫌になったのか。

 

家の駐車場に着いたとたん、きみは不機嫌だった。

 

たぶん、、、おそらくだけど、こういうこと。

 

幼稚園から帰ってくるときに、みつぱぱが言った、

 

「今日は、ファルモルとファルファルが、お家にきてくれて、一緒にご飯食べるんだよ」

 

ということば。

 

多分これをきみは、『いまからファルモルとファルファルのお家にいくんだよ』っていう意味にとっていて、

 

それなのに、車が停まったのは、自分のおうち。

 

『ファルモルのとこ行くっていったじゃん!!!』

 

って、感じだったのかもしれない。

 

だから、『ファルモルのとこいきたかったの?』って聞いたんだけど、きみはもう、なんで泣いていたのかわからないのか、無回答。。。

 

真実は闇の中だけれど、

 

「もうすぐ、リカパパも帰ってくるし、ファルモルとファルファルここにくるんだよ」

 

って、ずーっと言い続けて、部屋に帰って、おんぶ紐からおろすと、きみは若干の放心状態ではあるものの、みつぱぱにぎゅーっと抱きついてきた。

 

もうね、なんていうか、

 

この1時間のあいだに、すべてのエネルギーを吸い取られたような感覚におちいったよ、みつぱぱは。。。

 

今日の夕食は、昨日すでに仕込んでおいたチャーシュー。

 

だから、あんまり準備することがなかったのは、ラッキーだった。

 

ご飯もお迎え前に炊いておいて、正解だった。

 

そして、そのうちリカパパが帰ってきて、ファルモルたちがくると、

 

さっきのあのぐずったきみはどこへ行ったっていうぐらい、元気にはしゃぐきみ。

 

とにかくファルモルが大好きで、自分の部屋に連れて行っていろんなものを見せたり、

 

音楽がでる本で一緒にうたをうたったりしてた。

 

ごはんもいっぱい食べて、

 

デザートもいっぱい食べて、

 

またファルモルにいっぱい遊んでもらって。。。

 

ご機嫌になったきみ。

 

今度はエンジェルか。。。

 

い、いそがしいやっちゃの〜。

 

 

そして、最後、ファルモルとファルファルが帰ることになって、

 

へいどー、して、

 

歯磨きを磨こうとしたらまたデビルくんになったきみをなんとか説得して、

 

歯磨きをして、

 

寝ました。

 

 

 

ああ、今日のビールとチャーシューは格別うまかった。。。

 

Jag älskar dig,

みつぱぱ