2020年3月31日(火)
息子くんへ
みつぱっぱの自主隔離も2週間を超えた。
いつもと違うルーティーンで、辟易することも多いけれど、
それなりに新しいルーティンもできてきた。
その一つが時間割、というかその日のやることリストをつくること。
自主的自宅隔離を始めた当初、1日をどう過ごせば良いか、行き当たりばったりだった。
だから、きみはなにかというとテレビをみたいと言うし、
パッパたちは他のもので遊ばせたいし、
でも、そんなパッパたちも自分たちの仕事や家事もあるし、
結局、きみにテレビを見せて1日終わるなんてこともあった。
ふとあるとき、思ったのが、幼稚園ではいろんなアクティビティがあって、
きみはそれを楽しんでいるわけで、それが家でできないわけがない、ということ。
そこで思い出したのが、幼稚園でやるサムリング。
朝の会、的なやつね。
みんなで輪になって、お座りして、お話をする時間。
毎日ではないみたいだけど、そのときにその日することを、先生が話してくれることもあるようだ。
ということで、最近は朝ごはんを食べたあと、
「今日はなにする?」
って、話す時間を作ってる。
そして、きみとパッパが一緒にやりたい遊びなんかを、
1枚の紙に書き出して、リストアップする。

そしてそれを、1日かけて順にやっていく。
みつぱっぱ的には、これを、上からに限らず、どの順番でもいいから1日のうちに終わらせれば良いと思ってる。
おわんなくてもいいし。
とにかく、はじめてみると、びっくりするほどうまくいった。
ちゃんと一度きみとお話をして、一緒に何をするか決める。
それによって、きみは与えられたものじゃなく、自分で決めたことをすることになって、
満足感が高いみたいだ。
その気持ち、よくわかる。みつぱっぱも、なにかやれって言われたら、やだって言うタイプだもん。笑
きみはその紙を壁に貼って、順番に上からやっていく。
そして、一つおわったら、そのときつかったおもちゃは片付けることにする。
ちゃんと、紙に書いて目に見える、ってことは、とても大切なようだ。
いつも「終わったら片付けなさい」って何度言っても、聞かなかったきみが、
一つのアクティビティが終わって、一度言うだけで、ちゃんと片付けてくれる。
目に見える化って大事。
やることリストは、スウェーデン語と、日本語と、絵で書いてあるから、
きみも、ちゃんと何をするか、読めるんだ。
もちろん、そのリストの中には、テレビの時間も入ってるけど、
前までは「1日1時間だけね!」とか「2エピソードだけね!」って言っても、
「もっともっと」って言ってたきみ。
今でももっとそれは言うけれども、
「次何やる予定だっけ? リストチェックする?」
と聞くと、テレビを止めて、チェックしに行ってくれる。
実はこれ、ある本がヒントになってる。
みつぱっぱが大好きな日本の女優さん、黒柳徹子さんの大ベストセラー、
「窓際のトットちゃん」
に、出てくる、トモエ学園のなかの授業の様子。
少人数のクラスの中には、違う学年の子も混じっているけれど、
毎朝、そのクラスの先生は、黒板にその日やる教科や課題を書き出して、
生徒はそれをみて、好きなものから好きな順番で、自習をするってかんじ。
生徒が自分でそれを決めて、その日1日が終わるまでに、できるだけ終わらせる。
それをみつぱっぱは小学生ぐらいの時に読んだと思うんだけど、
「そんな学校行きたいなぁ〜」
って、ずーっと思ってた。
主人公のトットちゃん(黒柳徹子さん)のような、
どことなく他の子とは違うなにかを、自分の中に感じていたような頃だったから。
ま、とにかく、学習障害があったトットちゃん(のちにわかった)が、普通の学校では勉強に集中できなかったのに、
トモエ学園では、楽しく勉強ができたってこと。
今、きみと過ごす1日のなかで、とても腑に落ちているような気がするよ。
これは今日じゃないけど、先週のある日の1日の動画。
この日もちゃんとスケジュール作って、一緒に過ごしたんだよ。
仕事にいけず、ちょっと悶々ともするけれど、
それでもやっぱり、きみと過ごす時間が増えて、嬉しい。
きみから
Jag älskar dig,
とか
大好きだよ、
って、言ってもらえる回数が、格段に増えたから。
Jag älskar dig,
みつぱっぱ
