2017年6月6日(火)
息子くんへ。
今日は6月6日はスウェーデンの日(Sveriges nationaldag)という祝日。スウェーデン各地、いろんな催し物があるようだけれど、うちは地元のスポーツクラブのグラウンドで行われる、そのお祭りに足を運んだ。
雨は昨日の夜じゅう振り、朝にはすっかりと晴れ渡り、夏のような暑さ。(といっても11度ぐらいだったらしい)いつもだったら、カラッとドライな気候だけれども、雨上がりということでとても湿度が高く、そのせいで暑く感じたのかも。
11時頃グラウンドに着くと、地域のひとたちがすっかり集まっていて、行列ができていた。それは短いマラソンのような競争にエントリーするためのもの。
子どもよう、は500m。最長で3,500mのものとクラスが分かれていた。リカパパはその3,500mのレースに出るらしい。その行列にならぶことにした。
並んでいる間リカパパがきみに、「走る?」と聞いていて、冗談だと思っていたら、エントリーのさい、本当にきみの分もエントリーして、ゼッケンまで受け取った。
まわりをみわたしても、それにエントリーしてるのはもうちょっと大きい子たち、きっと日本で言うところの『未就学児童』と呼ばれる世代のこたちだろう。
まだ一歳そこそこのきみ、かけっこの意味さえわからないだろうし、ま、途中でだっこされて、ゴールだろうな〜、なんてみつぱぱは思ってた。
ま、なにはともあれ、そのスタートの時間が近づいてきた。きみはリカパパに連れられスタートラインの一番うしろについた。
そのたくさんのこどもたちがスタートラインに立つと、そのまえで説明役のお姉さんが、なんかいろいろ注意事項を言っていたけれど、みつぱぱが理解したのは『走り終わったらアイスがもらえる』という最後の一文だけだった。
そのスタートラインにはたくさんの親さんたちがスマホを構えてそのシャッターチャンスを狙っている。みつぱぱも、負けじと場所を見つけ、スマホとシステムカメラの両方を準備。
こういうときにはもう自分が『親バカ』してることなんて、気づきやしないもんだと、今これを書きながら思ったりしてる。
そしてスタートすると、いっせいにこどもたちが走り出す。
きみはというとその一番最後にリカパパと手をつないで走り出したんだけど、どうやら、たくさんのこどもたちがいっせいに走り出したのをみて、
『走らなきゃ!』
と思ったのか、追いかけるように、一生懸命走ってる。そのかわいさといったら、もう。。。(以下省略)
スタートとゴールだけ撮ればいいかなーなんて思ってたみつぱぱも、結局ずーっとついてって、写真だのビデオだの撮ってる。
他の子達に引き離されても、きみは随分走っていたけど、ちょっと坂を登ったところで、端っこの花に気をとられストーーーップ!
そこでリカパパだっこして、走り出す。ちょっとまえの子達に追いついたと思ったら、またおんりして、きみは走り出した。
最後のコーナーを曲がって、ゴールまでの直線、あともうちょっとってところで、ゴール付近の群衆から、大きな拍手が聞こえてくる。
きみときみと同じぐらいのもう一人の男の子を、ずーっと待っていてくれたようだ。
なんだか、凄い歓声のなかきみとリカパパは走り続ける。この歓声を浴びながらゴールするその姿を写真に収めることをイメージたりしてたよ、みつぱぱは
ところが! その最後の直線、ちょっとした砂利道だったんだけど、今度はその小石がきになって、止まっちゃう君。(最近小石を見るとすぐに口に入れちゃうこまったちゃん)
(みんな待っててくれるのに、、、)
という気持ちになって、おもわずリカパパとふたり、君の両手をつないで、最後のラストスパート!
本当に最後のビリッケツだったけど、そのほとんどの距離を走った(あるいた?)君には、驚かされた!
最後には、アイスだけじゃなく、立派な金メダルも首からかけてもらって、なんだかご満悦なきみ。
あ、そうそう、あんなに写真やビデオ撮ったのに、肝心なゴールシーンは撮り逃すというね。。。笑。ま、心にしまっておくよ、その風景は。(時間限定インスタ・ストーリーはこちら)
そのあと、ファルモルと合流、ファルボル(叔父さん)の彼女も子ども(きみのいとこね)を連れてきてて、みんなでそこでランチを食べた。
とっても、心に残る、いい日だったよ。:)
I love you,
みつぱぱ
PS そうそう、リカパパもちゃんと3,500m無事完走しました! (全然見てあげなくて、ちょっとかわいそうだったな。。。)