2017年6月17日(土)
息子くんへ。
昨日に引き続き、今日もプライドフェスティバルは続く。そして今日はパレードの日。
去年と同じように、天気予報は☔️。しかも⚡️つき。しかも、午前中は暑いぐらいのお天気なのに、その予報はちょうどパレード開始時刻の午後三時ときたもんだ。
とにかく、準備をして、今年はちょっと着るものも軽〜くお揃いにしたりしてみた。
というのも、去年の経験から、ちょっとはずかしくても、お揃いにするぐらいにしないと、自分たちが『ふたりぱぱ』であることがわかりにくいからだ。
ここルレオのパレードは、その歩いている人たちはほとんどストレートの人が多いらしい。だから、ベビーカーを押して子供といっしょに歩くひとたちもいっぱいいる。
しかもパパたちは去年同様、おともだちの『ふたりまま』と歩く予定をしていて、いっしょに歩いたら、ただのふた組のストレートカップルに見えなくもない。
なんかさ、目立ちたいとかじゃないけど、せっかくのパレードで、『ぼくらみたいな家族もいますよ!』ということを表明できるチャンスなのに、それが薄れるのがちょっと残念。
ということで、レインボーの靴下をパパたちはふたりで履いてみた。ただ、いまいちわかりにくいよね。やっぱ心のどこかで、『ちょっとペアルックは恥ずかしい』みたいな気分があった気がする笑
なにはともあれ、パレード前におともだちのふたりままと合流。ちょうど1年前に知り合った彼女たち。あのときはお互いまだミルクをあげるだけだったきみたち。1年経ったなんて信じられない。
お互いの近況を話ししたり、これからこの地域にいるレインボーファミリーを探して交流を図っていこうとか、そんな話しでもりあがった。
レインボーファミリーだからって、とくに隠したりせずに生活出来るここだけれど、LGBTQで子供をもつというのは、マイノリティの中のマイノリティであって、総人口の少ないこの国の、地方都市で仲間を見つけるのは容易じゃない。
パパたちや、このふたりままが考えているのは、なにも自分たちの仲間が欲しいからという理由じゃなく、君たちがこれから大きくなっていったときに、おなじような環境の仲間がいるというのは大切なことだと思うからだ。
これから、そういうお友達がきみにもできていくといいなと思ってる。
とまあ、そんな話しをしている間に、3時が近づき、予報どうりくもってきて、雨がぱらついてきた。
しかし土砂降りというわけではないし、傘なしでも歩ける感じ。
そして、なぜかきみは、このタイミングで爆睡! ベビーカーのなかに転がっている。
なんだか、去年、きみと歩く初めてのパレードがちょっと興奮しすぎたのか、今年はなんだかあまり気分が上がらないのは、正直なところだった。(きみは寝ちゃうしね!)
とにかく、無事に街を練り歩き、ふたりままにも別れを告げて、ちょっと覗いてみたかったシアターのイベントにも行き、そのあと、お家に帰りました。
いつか東京のプライドも歩きたいなー。
I love you,
みつぱぱ