先日、インスタグラムで投稿した、スウェーデンのパン、ルッセカットのレシピが知りたいというお声をいくつかいただいたので、日本語で書いてみました。ぜひおためしあれ。
ルッセカットって?
ルッセカット(もしくはルッセブッラー)は直訳すると『ルシアの猫』とよばれる、スウェーデンやノルウェーなどでこの時期に食べられるサフラン入りのほんのり甘いパン。綺麗な黄色はサフランによるもので、焼いている間からサフランの香りが部屋中に漂います。
ルッセカットのまぶしいほどの黄色は、太陽の光を象徴しているとされています。一年のなかで一番太陽の光が少ないこの時期に、光への憧れを抱きながら、ジンジャークッキーとともに、このパンを食べるのです。
スウェーデンでは、クリスマスの4週前の日曜日の待降節(アドヴェント)が始まるころから食べ始めますが、その名の通り12月13日の聖ルシア祭に食べられる伝統は特に大切です。
いまからならまだ12月13日に間に合います。みなさんもいかがですか?
材料 (30-40 個分)
- バター 200g
- 牛乳 5 dl
- 生イースト 50g
- サフラン 1 g
- カッテージチーズ 250g
- 塩 小さじ½
- 砂糖 2 dl
- 卵 1ヶ
- 中 or 強力粉 13-15 dl
- 小麦粉 (打ち粉用)
- 卵1ヶ (仕上げ用)
- レーズン パンの個数x2
*イーストはドライイーストでも対応できます。その場合はドライイーストのパッケージに書いてある説明を読み、小麦粉の分量に合わせお使いください
*牛乳アレルギーの場合は、バターを製菓用マーガリン、牛乳を豆乳などにすることで対応できます。
*卵アレルギーの方は、卵なしでもいけます。
作り方
- 鍋にバターと牛乳を入れバターが溶けるまで、弱火にかける、38℃(人肌よりちょっとあったかい程度)に保つ。
- ミキサーに半量の砂糖、サフラン、水気をきったカッテージチーズを入れ、なめらかになるまで撹拌する。
- 生イーストを1の鍋に入れ溶かす。(ドライイーストの場合はこの工程は抜かす)
- 2のサフランペースト、3の鍋の中身をボウルに入れ、卵1ヶも入れよく混ぜる。
- 小麦粉に、塩、残りの砂糖をまぜる(ドライイーストを利用する場合はこに入れる)。
- 4の液体に、5の粉少しずつ混ぜて行き、よくこねる。(小麦粉は全部入れなくても構わない)
- 全体はよくまとまったけどまだちょっとベタつくな、ぐらいで、丸くまとめて、そのボウルの中に置き、上に濡れ布巾をかぶせ、一次発酵をさせる。
- 3-40分後、生地が倍に膨らんでいたら成功。
- げんこつで、生地を潰して軽くガス抜きをする。
- 今一度丸くまとめて、スケッパーなどで生地を切る。全体をまず4分の1にして、それをさらに8〜10等分にする。
- 小さく切ったものを丸め、20cmほどの蛇のように細長くして、それをS字に巻いて成形し、クッキングシートを敷いた天板の上に間をあけて並べ、レーズンはうずまきになった中心に埋め込んでいく。。
- 天板がいっぱいになったら、ラップをかけて休ませる。(15分ほど)
- といた卵をはけで薄く生地に塗り、225℃に予熱したオーブンで、10分焼く。
- 焼けたら、ふきんなどをかけ、粗熱をとり、できあがり!
Point
- 1であっためる牛乳とバターは本来37℃が、のちに行う発酵に適した温度ですが、今回はその前にカッテージチーズを混ぜるので、38℃で設定しました。
- 工程8の一次発酵は、室温25℃ぐらいがベスト。生イーストだと発酵が進みやすいので、発酵し過ぎないよう注意。発酵しすぎるとしっとり感がなくなります。
- 工程11の成形では、伝統的には逆S字だという説もありますが、ま、どちらのパターンもあります。
- S字に成形したものを、8個集めて、太陽のような形にするバリエーションもあります。